“リアル”南葛SCの女子&Jr.ユースチームが体現するクラブのフィロソフィーとは?

カテゴリ:Jリーグ

伊藤 亮

2021年09月30日

ジュニアユースの選手たちの成長を目の当たりにするのが何にも代えがたいやりがい

2016年からジュニアユースチームの指揮を執る滝口監督。育成年代の指導には20年以上関わるベテランだ。写真:田中研治

画像を見る

小学6年次に行なわれるセレクションで加入した選手たちは、U-13、14、15の年代に分かれて指導を受ける。写真:田中研治

画像を見る

 南葛SCのジュニアユースチームは2015年に立ち上がった。そして2016年の東京都クラブユース連盟加盟以来、今に至るまでチームを指導しているのが滝口慎也監督だ。育成世代の指導歴はおよそ20年。南葛SCのアカデミーには現在U-13、U-14、U-15の中学生世代のジュニアユースチームが3チームあるが、滝口監督のほかにコーチとGKコーチの3名で見ている。

「毎年小学6年生を対象にした練習会やセレクションを行ない、合格者は25名ほどです。平日は週3回練習があって、週末は試合。それが3チームぶん。自分はU-14とU-15のチームを指導しています」

 セレクションに合格した小学6年生で組織したU-13チームから3年間指導し、U-15チームを卒業したらそれぞれの進路へ進んでいく。

「どのチームのアカデミーも同じようなもの」というが、多くの時間と情熱を指導に費やしている。試合で勝ち負けを繰り返しながら、日々の練習を通じながら、選手たちの成長を目の当たりにするのが何にも代えがたいやりがいだという。

「映像などで確認すると3年間で身体つきはもちろん、プレーも全く変わってきます。南葛は人工芝で練習できるので、土のグラウンドで練習するよりもキックの技術などがすごく上達します」

 選手たちの進路相談にも乗る。希望書を提出してもらい、必要であれば面談もする。その中で、中学生を対象とした練習会を行なう高校の情報が入れば参加を促したり、直接練習参加を申し込んだり。結果、強豪校に進み高校サッカー選手権に出場した選手を輩出するなど、実績を作ってきた。

「練習の時にグラウンドに誰よりも早く来る子は絶対上手くなる」というのが、長年現場に立ち続けてきた結果、導き出された持論だ。
 
【関連記事】
強化も順調に進行中!女子&Jr.ユースチームが象徴する“リアル”南葛SCのサッカー普及の理念
「翼DREAM」地元・葛飾と“リアル南葛SC”の未来――元Jリーガーの社員選手たちが子どもたちに語ること
『キャプテン翼』のテーマを体現! リアル南葛SCが地元・葛飾の小中学校で行なってきた「翼DREAM」とは?
「キャプテン翼の世界観やチームの存在をもっと拡大していきたい」代表×トップパートナー対談から見えてくる南葛SCが描く地図
代表とトップパートナーが振り返る“リアル”南葛SC前半戦総括――高橋陽一先生も期待する今季のキーマン2選手とは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ