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新潟の一サッカー少年が故郷を離れて単身佐賀へ赴いた理由と、Jリーガーとして帰郷を選択するまでの紆余曲折

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2021年09月27日

アルビ入りを決めた大きな理由は『新潟の至宝』

吉田が憧れる新潟MF本間至恩。多彩な足技を活かしたドリブル突破と巧みなパスセンスを併せ持つアタッカーだ。写真:徳原隆元

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 そしてインターハイ前に彼は新潟に進む決断を下した。福井でのインターハイは初戦で流通経済大柏に0-4と完敗を喫してしまったが、「選手権はプロ内定選手として注目されるし、恥ずかしい試合はできない。もっと意識を高く持って佐賀東のために成長したい」と決意を固めて、残りの高校生活を過ごしている。
 
「内定を発表してから、地元の友達には黙っていたので、物凄く大きな反響が届きました。小学校、中学校の同級生にもアルビサポーターはたくさんいるので、『ユニ買ってビッグスワンに応援に行くよ』と本当に喜んでくれたのは嬉しかったし、地元出身選手として期待されている分、責任と自覚を持ってやらないといけないなと感じました」

 地元クラブの一員となれる喜びと重圧をモチベーションに変えて、新たな一歩を踏み出した吉田。実はもうひとつ、新潟入りを決めた大きな理由があった。それは彼の中のアイドルである『新潟の至宝』ことMF本間至恩の存在だ。

 吉田が本間を初めて観たのは、彼が小2の時だった。当時、アルビレッジで行われた大会で、小5だった本間のプレーに心を奪われた。

「もう一人だけ別格で、身体がめちゃくちゃ小さいのにドリブルで自分より大きい選手をバンバン抜いていく姿を見て衝撃を受けました。そこからアルビのジュニアユースに進んだ至恩くんのプレーが観たくて、アルビジュニアユースの試合を何度も観に行くようになりました」

 吉田自身も小3から小4の途中までの1年半弱、新潟U-12に所属をしたこともあり、より多くの本間のプレーを見ることが出来た。新潟の下部組織でぐんぐんと成長をしていく本間に刺激を受けながら、彼は自分なりのプロになるという目標への道を切り開いていった。そして、今年4月の1回目の練習参加で憧れ続けた本間と一緒にプレーすることが出来た。

「もう夢のようでした。目の前に至恩くんがいて、一緒にサッカーをしているだけでも最高でした。それに至恩くんはドリブルというイメージが強くて、そこは今も変わっていないのですが、一緒にプレーをしたことで、ドリブルだけではなくパスも上手いし、攻守の切り替えも物凄く速い。見えている世界が広いし、多くの選択肢を持ちながら、瞬時に判断をしてプレーしているからこそ、武器であるドリブルがより際立つのだと勉強になりました」
 
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