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クラブユース、インターハイ、大臣杯――。Jクラブも熱視線の俊英など今夏輝いた大学・ユース世代の注目株10選!

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2021年09月11日

山梨学院大の万能CBを要チェック!

J1川崎への加入内定を決めている松井は、大臣杯で3ゴールをマークした。写真:安藤隆人

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No.08
松井蓮之(法政大/4年/MF)
大臣杯の大会MVPと言っていいほど、攻守において別格の存在感を見せた。ボランチとして献身的な守備と対人の強さ、セカンドボールの回収力は矢板中央高時代から武器とするところだが、大学に入ってからはさらに攻撃センスを身に付けた。機を見た攻撃参加のクオリティは段違いで、パスを出してからスピードアップをして、相手の背後に潜り込み、ふたたびボールを受けたあとはパスだけでなく、縦に鋭いドリブルという選択肢も持っているのだから相手にとっては厄介極まりない。今大会でも決勝を含め3ゴールを叩き出した。

No.09
フォファナ・マリック(山梨学院大/3年/DF)
尚志高時代から空中戦と対人が強く、カバーリングのスピードも早かったが、大学ではさらにそのスケールが増した。状況判断能力に長け、チャレンジするところと味方を動かすところの判断がよく、ラインコントロールと相手のエース封じを同時にこなす万能型CBに成長を遂げた。自らの魅力に迫力のある持ち出しも加わり、ドリブルでアタッキングエリアに侵入し、チャンスにも絡むことができる。尚志高の後輩であるチェイス・アンリ(現3年)に注目が集まるが、ぜひフォファナにも注目してほしい。
 
No.10
高柳郁弥(東洋大/3年/FW)
大宮ユースからやってきた切れ味鋭いドリブルを持つサイドアタッカー。切り返しのタイミングとキレが凄まじく、上半身でフェイントをかけてかわすときもあれば、逆に上半身を動かさずに、足もとのボールコントロールだけで相手の逆をとって抜き去っていく。彼がボールを持てば何かが起こるという期待感を抱かせてくれるし、ボールのないところでもゴール前のスペースをかぎ分けて侵入し、チャンスに絡んでいくプレーは一見の価値あり。大臣杯準優勝の原動力となった。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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