――目を見て話させていただこうと思います。先発メンバーについて、イラク戦の結果を踏まえたうえで同じメンバーでいこうと思っているのか、あるいは、少しイジるのか。スタメンとサブについてお話を訊かせてください。
 
「素敵な目をお持ちですね。私もあなたの目を見て話します（笑）。（先発は）イラク戦と同じメンバーになる可能性が高いです、ただ、まだ確定ではありません。もう一度言いますけども、私にはベストメンバーはいません。どのポジションでも、どの選手でも自分の席を取るために戦わなければいけない。これは各選手に言っています。
 
　競争意識はもっともっと高めたいと思っています。（８月に）中国で東アジアカップがありますけども、もっと国内組を起用して確かな情報を得たいと思っています。今のところは海外組が（代表チームの）大半を占めています。確かに彼らは、国内組に比べて少しレベルが上かもしれません。タクティクス面、それから特にフィジカル面ですね。
 
　ただ、国内組もかなり期待しています。昨日は、私が日本代表監督に就任して３か月目だったんですけども、特別に大きなことをもたらしたとは思っていません。なにをしてきたのかはこの前の会見で触れましたけど、まだあと２、３人の選手が欲しいので、それを探しています。
 
　私は常に各選手に対してこう言い続けています。『スターはいない、スターはチームだ』と。もちろん能力のある選手はいますが、私はこのチームに自信を持っていて、信頼している。そして次のレベルに到達できる準備ができていると思っています。ただ、いろんなことでまだ向上させなければいけないことはあります。タクティクス、フィジカル、それからメンタルも。
 
　FIFAランキングを見て下さい。日本は52位なので、50チーム以上強い相手がいるということです。その数を徐々に減らしていきたいと思います。そして２年後、もしワールドカップ予選を突破したら、世界の強豪国と対戦したいと思っています。そういった強豪国と戦うことでレッスンになる。我々がしっかり努力をして、彼らに追いつかなければいけないかなと思っています。
 
　そのために私は、『明日、もうワールドカップが始まるんだぞ！　ワールドカップは１か月やそこらで準備できるものじゃない。前もって考えておかなければいけない』というふうに言っているんです」