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NZ戦は油断禁物、U-24日本代表が克服すべき課題とは? プロ分析官が3戦全勝のGSを徹底総括!【東京五輪】

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2021年07月30日

守備時のポイントを解説

ダブルボランチの遠藤(左)と田中(右)がいかに前向きでボールを奪えるかがポイントに。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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【敵陣での守備】
 守備ではまだまだ改善点が多い。南アフリカ戦は1トップ・林大地とトップ下・久保の2FWが、なかなか相手のコースを限定できず、奪い切れないシーンが多々ありました。相手の質があまり高くなく、危険なシーンこそ作られませんでしたが、敵陣でのプレッシャーのかけ方については改善の余地がありました。

 一方で次戦のメキシコ戦の前半では、その点が修正できていた。林と久保が相手のアンカーを見ながら立ち位置を調整して、ある程度コースも限定できていた。ただ後半は、相手が戦術を変更したことで苦戦しました。システムが変わったことを把握し切れず、中盤の選手もどこでボールを奪えばいいか、両サイドハーフは前に行くべきか戻るべきか、中絞るべきかが定まっていませんでした。

 フランス戦では90分を通して、旗手と堂安の両サイドハーフがしっかり前に出て、首を振りながら周りの状況を把握し、プレスバックでもサイドバックやボランチと連携した守備ができていました。ただこれは、フランスのビルドアップの質がそんなに高くなかったこともあるので、決勝トーナメントでの課題としては残ったままではないでしょうか。
 
【自陣での守備】
 グループステージでは3試合で1失点。その1失点もセットプレーからなので、流れの中でやられていなかったという意味では、最後の局面での守備は及第点でしょう。

 南アフリカ戦は、相手がバイタルエリアを使うような攻撃をしてこなかったので、最前線の選手を抑えればさほど労せずに守り切れました。

 日本の生命線として、ボランチの田中と遠藤が前向きでボールを奪えているときほど、良い展開だと思います。ただメキシコ戦ではこれがなかなか作れなかった。原因としては、前線のボールの追い方や、サイドハーフが前に行くべきかプレスバックすべきかの判断の連動性が生まれなかったことが挙げられます。それにより自陣にボールを運ばれ、時間の経過とともに少しずつファウルが増え、FKで失点してしまいました。その後もセットプレーで危険なシーンを作られてしまっていたので、審判の特徴をどれだけ把握できるかも今後のテーマになりそうです。

 フランス戦では基本的にうまく守れていましたが、今大会はウイングにドリブルに特長のある選手が多いので、そこがポイントになってきます。グループステージでうまく抑えられていたのは、サイドバック中山雄太や酒井宏樹の個の能力で、1対1でなんとか止めていました。

 ただ、これが例えばスペインのマルコ・アセンシオや、ブラジルのリシャルリソンなどが相手となった時、どう1対1で対応していくのかが課題にもなってくるでしょう。ボックス内へ仕掛けられて、PKを取られてしまう可能性もあるので、強豪チームが揃う決勝トーナメントでは2CBを含めた最終ライン全体でどう抑えるか。準決勝の相手、ニュージーランドもサイドの選手がワイドに開いて中に仕掛けるのがうまいプレーヤーがいるので、ここは見どころでもあり課題であると考えています。
 
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