ブンデス日本勢の2014-15シーズン総括|第3弾【岡崎慎司・清武弘嗣・酒井宏樹】

カテゴリ:ワールド

遠藤孝輔

2015年05月27日

右肩下がりのチームで、酒井宏は株を上げた数少ないひとり。

右肩下がりだったチームとは対照的に、尻上がりに調子を上げた酒井宏。後半戦は右サイドの攻撃に厚みをもたらした。 (C) Getty Images

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酒井宏樹(ハノーファー)
27試合出場(先発27)・0得点・0アシスト
『キッカー』誌の平均採点:3.94
推定市場価格:350万ユーロ(14年7月)→350万ユーロ(現在)
 
 攻→守の切り替えが遅れる場面が頻発したほか、自陣の深い位置で不用意なファウルを犯すなど、肝心の守備で精彩を欠いた前半戦のパフォーマンスは決して褒められたものではなかった。
 
 実際、ハノーファーは冬の移籍市場で右SBの即戦力、ポルトガル代表のJ・ペレイラを獲得。一時はこのライバルに定位置を明け渡し、控え要員に甘んじた。
 
 しかし、J・ペレイラもパッとせず、ふたたびスタメンに返り咲くと、最後まで不動の右SBとして躍動。豪快なオーバーラップを見せて、右サイドの攻撃に厚みをもたらした。
 
 33節の退場処分は不用意だったが、後半戦はスランプに陥っていたチームで、酒井自身は株を上げた数少ないひとりだった。
 
 ただし、味方の決定力不足に泣いたシーンや、自身のクオリティが伴わなかったケースもあり、持ち味だったクロス(ブンデスリーガ公式サイトによれば、総クロス数は59本)はひとつもゴールに結び付かず。ビルドアップ時の繋ぎのパスを含め、来シーズンへの課題だ。
 
文:遠藤孝輔
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