ネイマールはフラストレーションをチームに拡散し…
ネイマールの選外には、異論もあるだろう。タレント力そのものには疑いの余地はないが、問題はそれを発揮したかどうか。今シーズンは、18試合しか出場しておらず、うち先発は15試合。9ゴール・6アシストに留まったうえ、イエロー5、レッド2と相変わらずカードは多く、フラストレーションをチーム全体に拡散する試合が多かった。
対照的だったのが、リールの主砲ブラク・ユルマズだ。メニャン、フォンテ、アンドレとともにセンターラインで屋台骨にとなったトルコ代表FWは、チーム力で走り抜いたリールの象徴、個に頼るパリSGのアンチテーゼだった。
対照的だったのが、リールの主砲ブラク・ユルマズだ。メニャン、フォンテ、アンドレとともにセンターラインで屋台骨にとなったトルコ代表FWは、チーム力で走り抜いたリールの象徴、個に頼るパリSGのアンチテーゼだった。
最後に絶対王者に追い抜かれる恐怖がチーム全体に襲いかかったとき、「心配するな! 俺たちがチャンピオンになる! 闘犬じゃないか!」と叫んだストライカーは、その言葉どおりプレッシャーのかかる最終節にPKで得点。チーム総得点数の4分の1に絡む16ゴール・5アシストをマークし、戴冠を引き寄せた。
文●結城麻里
text by Marie YUUKI
文●結城麻里
text by Marie YUUKI