現地時間５月23日、リーグ・アン最終節が一斉開催された。

　首位のリール（勝点81）を追う、２位パリ・サンジェルマン（勝点80）は、アウェーでブレストと対戦。４連覇のためには、勝ってリールの取りこぼすのを期待するしかないこの試合で、先制点のチャンスが訪れたのは前半早々の17分だった。アンヘル・ディ・マリアがエリア内で倒されてPKを獲得したのだ。

　キッカーはネイマール。しかし、これまで抜群の成功率を誇ってきたブラジル代表FWが、まさかの失敗。やや右寄りに位置を取ったことがブレストのGKゴチエ・ラル・ソヌールの術中にはまったのか、独特な間合いを取って蹴り込んだ鋭いシュートは、ポストをかすめ、枠の右外に外れてしまった。

　この後にCKからオウンゴールを誘発して先制点を奪い、後半にキリアン・エムバペが追加点を挙げて白星を挙げたパリSGだが、首位のリールも勝利したため、優勝を逃している。

　王座から陥落したこともあり、大事な場面でPKを外したネイマールがには、サポーターらから批判の声が上がっている。英紙『Daily Star』などが報じた。
 

「パリSGにとっては、４連覇を達成する可能性を秘めた重要な一戦だった。ディ・マリアが獲得したPKを、ブラジルのエースであるネイマールが決めていれば、リールへのプレッシャーになったかもしれない場面だった。ブレストの守護神はネイマールにとっての右エリアを大きくあけるという先方に出たことが功を奏したのかは不明だが、彼のシュートはゴール右外に外れた」

　さらには、このミスに対してサポーターからは「史上最悪のミスのひとつ」、「過大評価も甚だしい。大事な試合でこんなことをする。こういう大切な場面では外すくせに」、「相変わらず、この男は詐欺師だ」といった辛辣な声があがっていると指摘している。

「なかには、『シーズン途中の試合では華麗なプレーを見せることができても、最も大事な場面では何もできない』といった、厳しい声も見られた。この後にオウンゴールが生まれたから良かったものの、10番として許されない、厳しい批判は免れないミスだった」

　PKを外した後、思わず両手で顔を覆う仕草を見せたネイマール。その後も、自らのミスに苛立ってボールにあたるような場面も見られ、そのパフォーマンスは決して十分な評価を得られるものではなかった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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