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「部屋からは怒鳴り声の応酬が…」トゥヘル監督の残酷な解任劇はなぜ起きた? パリSGから追放された“3つの理由”【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

結城麻里

2020年12月27日

“我儘っ子”のカタールが望むのはポチェティーノか

元トッテナム指揮官であり、OBのポチェティーノが、思いがけないクリスマスプレゼントを受け取ることになるのか。 (C)Getty Images

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 さらに、最近のドイツ・メディア『Sport1』とのインタビューが、命取りになった。

「パリSG監督というのは、政治屋かスポーツ大臣みたいな役割を求められるんだ。ここのようなクラブでは、いつもフットボール問題じゃないんだよ」、「私は単なるフットボール監督でありたい」とインタビューで発言したことで、カタールのドーハにいる“お殿様”の堪忍袋の緒が切れたとされる。

 しかもこのインタビューをめぐっては、それを伝えようとしたドイツ・メディアに検閲が入るという事件まで起き、ビデオ映像流布にも記事にもストップがかかったという。それが本当なら、報道の自由と表現の自由を守る国には相いれない、重大問題だ。

『L’EQUIPE』は、圧力をかけた者の名もかけられた記者名も明かさなかったが、現地時間25日、検閲があった事実を報道した。フランスのジャーナリストたちの抵抗の証だ。
 
 そして、数奇な運命というべきか、やはりCLファイナリストに輝いた数か月後にトッテナム監督を解任されたマウリシオ・ポチェティーノが、ドーハの素敵なクリスマスプレゼントを受け取った。パリSGのOBであり、本人も古巣を率いたがっていたうえ、プレゼントの中身も知り尽くしているだろう。毒入りでないことを祈るしかない。

 だが真夜中に、それもクリスマスの前日に窓から人を外に投げ捨てるなんて、どういう神経があればできるのだろう。いくら宗教が違うにしても、人間として不思議である。

 カタールのパリSGはいつになっても面子第一。大金持ちの我儘っ子に見えて仕方がない。レオナルドは解任を告げたとき、内心意地悪に笑っていただろうか、それとも相手の苦悩を思いやっていただろうか。悲しいフットボールである。

取材・文●結城麻里
text bty Marie YUUKI
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