「今から先を変えられるのは自分たちだけじゃないですか。そこに楽しみを見出してどんどんトライしていかないと。変われないとダメだと思います」
前回記事で触れたトレーニング面から垣間見えた南葛SCが2020年に掲げる「ワクワクするサッカー」の正体が“正確さ”だとするならば、今回試合面から垣間見えた正体は“積極的な変化”。もちろん、これらはまだ序章にすぎない。この先どのようなトライが加わり、チームがどう変わっていくかは、見続ける者だけが感じられる楽しみだ。
そして島岡監督は伝えたがっている。名古屋グランパスコーチ時代に風間八宏監督から受けた教えを、増えた引き出しをフル活用してチームだけではなくそのサポーターにも伝えたいと望んでいる。もし2020年の南葛SCに興味があるなら、一度練習を見学してから試合を観戦してみることをお勧めする。明確な言葉で練習が行われているので、見学していても意図が分かりやすい。そして練習の成果が試合ではどれほど出るのか、そしてどんな形で出るのか、見る側の期待度=ワクワクも増していくのだ。(文中敬称略)
※このシリーズ了
取材・文●伊藤 亮
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