“リアル”南葛SCはどれだけ本気でJリーグ入りを狙っているのか?――GMが見据えるクラブの壮大な未来

カテゴリ:特集

伊藤 亮

2020年01月10日

「スタジアム実現のためにも百年構想クラブ入りは必要だと考えています」

将来のJリーグ入りを目指す南葛SC。まずは関東社会人リーグ2部昇格を当面の目標に日々トレーニングに励む。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 2020年シーズン、2019年に味わった悔しさから反転攻勢すべく動き出しているリアル“南葛SC”。そのキーマンとなる岩本義弘GMの働きはすさまじい。

 直近の目標としている関東社会人リーグ昇格へ向けたチーム強化を進める一方で、クラブが最大のターゲットとするJリーグ入りにも、着実に歩みを進めている。

 3回特集の最終回では、「Jリーグを目指すクラブ」としての本気度をお伝えする。

――◆――◆――

 2019年、「スタジアムの案件であったり営業案件であったり、ピッチの強化以外の部分で重点的に動こうと思った」という岩本GM。南葛SCが株式会社化される前からGMとしての役割を担っているので実質2年目ということになるが、トップチームが株式会社化され、「取締役兼GM」となったことで、チーム強化だけではなく、それ以外の部分の役割も加わった。

「強化だけでなくチームの営業やファン・サポーターを増やすためのマーケティングなど、全般に関わっています」

 今進めようとしているのは南葛SCの「Jリーグ百年構想クラブ」入りだ。
「以前でいう『Jリーグ準加盟クラブ』が、J3ができた時に改められた形です。簡単にいえば、Jリーグから『Jリーグを目指しているクラブ』であるというお墨付きをもらうこと。今、全国にJ1からJ3までJクラブが56あります。そしてJリーグ入りを本気で目指しているクラブが30くらいあります。ですが、その30の中で百年構想クラブに認められているのは5、6チームと非常に限られている。その狭き門に東京都リーグレベルのクラブが認定されることは過去に例がないと思います。でも一方で、現在、東京の葛飾区にJリーグ基準を満たすスタジアムはありません。このスタジアムを本気で作ろうと思ったら今から動かないと間に合わないんです」

 今、葛飾区にはJリーグ基準(収容人数はJ3で5000人以上、J2で1万人以上、J1で1万5000人以上、他にもさまざまな条件がある)を満たすスタジアムはない。

「スタジアムは1~2年で作れるものではありません。一方で、現在東京都リーグ1部の南葛SCが最短4年でJリーグ入りする可能性はあるわけです。もしそうなったらスタジアムが間に合わない。もちろん、最短で行けるとは思っていませんし、そんなに甘いものではないことは重々承知しつつですが。そう考えると、チームの成績ももちろん大事ですが、それと同等かそれ以上に大事なのはクラブの経営基盤をしっかりして、スタジアムを実現させることです。勝負事になるピッチと違って偶然性が少ないですし、経営的な部分なので、これまで経営者としてやってきたノウハウを活かせる分、得意な分野ではありますが。高橋先生と話しているのは『もし自分たちがこの世にいなくなったとしても、未来永劫続いていくようなものが作れたら最高だよね』と。このスタジアム実現のためにも百年構想クラブ入りは必要だと考えています」

 葛飾区議会では、2019年春に正式にスタジアム設立の案件が議題として挙がった。現在はスタジアムの候補地と、葛飾区にふさわしいスタジアムのあり方を調査している段階だという。

「もちろん用地があったとしても区が買うのか借りるのか、また、上物に関して資金を出すという話は出ていないので、我々が資金調達をするのか。まずは場所が見つからないことには話が始まらないですが、我々としてもやらなければならないことはたくさんあります」

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