• トップ
  • ニュース一覧
  • 「表舞台から消えた33歳にすがるほど最悪な状況」「ファンは幻想を…」本田圭佑のボタフォゴ移籍をブラジル人記者はどう見たのか?【現地発】

「表舞台から消えた33歳にすがるほど最悪な状況」「ファンは幻想を…」本田圭佑のボタフォゴ移籍をブラジル人記者はどう見たのか?【現地発】

カテゴリ:海外日本人

リカルド・セティオン

2020年02月10日

二足の草鞋を履いてできるほど、ブラジルは甘くない

 もうひとつ気になるのは、彼がプレーヤーとして以外に多くの事業に関わっている点だ。カンボジア代表監督、オーストリアの3部チームの経営、サッカースクールの運営……。彼の頭は、100パーセント自分のプレーには向かっていない印象を受ける。本気で選手をしているわけではないのかと。

 ブラジルでは、二足の草鞋を履いてできるほどサッカーは甘くない。ましてや彼が所属するのは、いまは低調だが、それでも天下のボタフォゴだ。オーストラリアやオランダのようにはいかない。

 本田の不幸は、まだ何もしていないのに突然スターに祭り上げられてしまったことだ。ボタフォゴのサポーターは、それに気づかないようにしている。なぜなら彼らにとって本田が最後の希望だからだ。それ以外夢を見る材料がないのだ。

 ただその期待が裏切られたとき、熱く、混乱したリオという町で何が起こるかわからない。今シーズンの終わりまでこの町でプレーし続けるには、かなりの努力と強い精神力が必要だろう。

取材・文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

【著者プロフィール】
リカルド・セティオン/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。
8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
 
【関連記事】
「あんな風景は人生で初めて」本田圭佑が記者会見で語った、ボタフォゴ入団の決め手とは?
「リオは本田圭佑一色!」「その名はアマゾンまで…」ブラジル人記者が語る異様な“ホンダ・フィーバー”【現地発】
本田圭佑にブラジル・サッカーの“洗礼”!? ボタフォゴ監督が本格合流前に電撃解任!
「美しすぎる!」「まるでK-POPアイドル」韓国女子代表のビーナス、イ・ミナがまさかの制服姿で京都旅行!
「露骨な差別」「馬鹿にしている」マジョルカのコーチが久保建英に送った“アジア人蔑視のサイン”が物議!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2026年1月号
    12月12日(金)発売
    [特集]
    9年ぶりのJリーグ制覇
    鹿島アントラーズ
    鬼木体制で果たした「王座への帰還」
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年12月18日号
    12月4日(木)発売
    [特集]
    25-26 欧州リーグ前半戦レビュー
    冬の通信簿
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 第104回大会 選手名鑑
    12月10日発売
    高校サッカーダイジェストVol.43
    第104回全国高校サッカー選手権大会
    選手権名鑑
    出場48チーム
    1440選手の顔写真&プロフィールを徹底網羅!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ