風間グランパスの終焉…独特すぎる攻撃偏重スタイルはなぜ大成しなかったのか?

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2019年09月23日

今季の残る8試合の戦いぶりで名古屋が風間監督との2年半をどう考えていたかが見えてくる

名古屋の新監督に就任することが決まったフィッカデンティ氏。果たして、名古屋ではいかなるサッカーを志向するのだろうか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 ただし、固定したチーム戦術やグループ戦術が希薄だっただけに、遺産と呼べる要素は、これ以上は少ないかもしれない。意味は変わってくるが、ある意味で戦術に飢えていた選手たち、特に守備の選手たちにとっては規律と決まり事のサッカーは心地よく受け入れられるかもしれない。そうした可能性としての“引き継ぎに優位な点”はある。
 

 以上を踏まえると、やはり注目はフィッカデンティ新監督がどのような舵取りを見せるのかだ。これまでのJリーグでの実績通り、堅実かつ縦に速い組織サッカーを構築していくのか、あるいは前監督の攻撃的マインドが残る選手たちをうまく利用してバランスを取り、攻撃の美しさも備えたチームに仕立て上げていくのか。今季の残る8試合でそれを表現するのは難しいだろうが、その戦いや発言から名古屋が風間監督との2年半をどのように考えていたかが見えてくる気がする。
 
取材・文●今井雄一朗(フリーライター)
【関連記事】
【セルジオ越後】ボランチをかき集めても、『グランパス』という車はまっすぐ走らないね
番記者が選ぶ、平成の名古屋グランパスベスト11! ピクシー、ウェズレイ、ケネディ…クラブに名を刻んだ豪華助っ人陣
名古屋が大きな方向転換…風間八宏監督との契約解除、マッシモ・フィッカデンティ監督の就任を発表
充実補強の"風間グランパス"は何が変わる?指揮官の言葉から読み解く2019年の設計図
久保建英、W杯予選における日本代表最年少出場! 風間八宏の記録を39年ぶりに更新

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ