【新連載・東京2020】小川航基/前編「怪物FW誕生秘話。名門校で頭角を現わすまでの道程」

カテゴリ:日本代表

松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

2019年04月01日

なぜ、小川は合宿地の御殿場から実家に強制送還されたのか

「キャラではない」主将を務めた小川。チームをまとめきれず、当時は悩む場面も多かった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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――チームではキャプテンに指名され、代表入りを果たして名が知れ渡りました。注目されるプレッシャーやチームをまとめる難しさはありませんでしたか?
 
「高校2年生の終わりに代表へ入り、3年生ではキャプテンにして頂きました。練習試合でも『代表の小川だ』という感じで見られましたけど、プレッシャーを力に変えて楽しめる性格なので、僕にとっては苦ではなかったですね。

ただ、(チームを引っ張る)キャラでもなかったですし、周りからも『お前がキャプテン?』と見られる雰囲気があった。でも、やっていくうちに自分が変わりましたね。2年生の頃は悪い言い方をすれば、(自分が結果を出せば)試合に負けてもいい、自分さえよければいいというのがあった。それが、キャプテンになってからは、チームのことを優先して考えるようになりました」
 
――徐々に意識が変化していくなかで、最初は苦しんだのでは?
 
「代表に選ばれた経験もあって、最初はすごく大変でした。誰しもあると思うのですが、初めて日の丸を背負うと自分のプレーが色気づいてしまう。上手く見せないといけないとか、代表らしいプレーをしないといけないとか、そういう勘違いを僕はしていました。

すると、3月に(島根県の強豪)立正大淞南と練習試合があり、僕は色気づいたプレーをしてしまって監督にきつく言われたら、僕はなぜか反抗しちゃったんですよ(笑)」
 
――それは怒られますね(笑)。
 
「試合後のミーティングで『お前!やることやってないよ』と指摘され、気付いたら舌打ちをしていたんですよね(笑)。そうしたら、『お前、舌打ちしたなって』言われて...。そこからはもうだめですね。ガンガン言われました。合宿地の時之栖(静岡県)から実家に帰らされるほどで。なので、また次の日始発で時之栖まで謝罪に行きました」
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