ダビド・ビジャが明かす移籍の真相と神戸の“バルサ化”【独占インタビュー|前編】

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年02月21日

「自分に名があることは自覚している」

バルセロナではイニエスタとともに、数々のタイトルを手にしてきた。(C)Getty Images

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 理想のスタイルを追求した先に、いつか栄冠を掴めるだろうか。97年にJリーグに加盟してから、神戸はいまだに無冠。それだけに「クラブの地位は、ひとつはタイトルの数で測れる」というビジャには、初タイトルに導く期待が懸かっている。当然本人も新たな歴史を刻むつもりだ。

「今このチームには(アンドレス・)イニエスタや(ルーカス・)ポドルスキなど僕以外にもたくさんの優勝経験のある名手がいる。僕らがこのチームに野心を落とし込むことで、タイトルをもたらすことができるだろう」
 
 来日後、よく口にするのが野心というワードだ。チームにとっての野心は、例えばタイトルへの飽くなき欲望。いずれもワールドカップ優勝を経験しているイニエスタ、ポドルスキとともにビジャが落とし込もうとしているのは、いわゆる勝者のメンタリティである。
 では、ビジャ自身にとっての野心とはなんなのか。
 
「常に最大限を捧げることさ。色々クラブを変えてきたけど、目指すところや軸は変わっていない。今回も一緒だ。サッカーはチームスポーツ。一人ひとりが最大限を出すことで、より高みに辿り着けるんだ」
 
 これまでサラゴサ、バレンシア、バルセロナ、アトレティコ・マドリーなどで活躍できた背景には、ストイックな姿勢がある。そのスタンスは今も変わらない。
 
「求められるのは、もちろん勝利につながるゴールだろう。ただし、それに限らず、監督からの要求を日々実践していきたい」

 華麗なゴールで世界のサッカーフリークを沸かせてきた。その貢献は神戸だけにとどまらないはずだ。日本全土のファンを魅了し、目を肥えさせ、ひいては日本サッカーの繁栄につながる。それはビジャも自覚しているところだ。

「観てくれている人を楽しませるのも使命だ。自分に名があることは自覚している。日本のみなさんにも、まずは僕のプレーを楽しんでもらいたい」

 日本を熱狂させる準備は着々と整いつつある。神戸でのファーストインプレッションは上々だ。それは充実感を語る言葉の端々から伝わってくる。

<後編に続く>
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
通訳●サンティ・フェラン
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