ダビド・ビジャが明かす移籍の真相と神戸の“バルサ化”【独占インタビュー|前編】

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2019年02月21日

「だからこそ燃えてくる。僕は挑戦が好きなんだ」

三木谷会長(左)とは電話でコンタクトを取り、その熱意を感じたという。写真:川本学

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「ニューヨークにクラブの重役が3人ほど来て、話をしたんだ。ミキタニ(三木谷浩史)会長ともその時に電話を通じてコンタクトを取った。アメリカまで遥々足を運んでくれたことが嬉しかったし、本気度を感じた。しかも、それは交渉を進める度に、ますます強くなっていった」

 とはいえ、極東の島国でプレーする決断は、容易に下せるものではないだろう。まして、複数クラブから話はあったという。悩まなかったのか。

「ああ、まったく。条件面も揃っていたし、先ほども言ったが、彼らの熱意を感じた。だから決めるのにほとんど時間はかからなかった。今だってそうだ。加入してからもクラブのサポートは素晴らしい。家族の生活を楽にしてくれるし、僕がサッカーに集中できる最高の環境を与えてくれているんだ」

 神戸の熱意に応えるように、ビジャは情熱をたぎらせている。鋭い眼光で見据えるのは、クラブが掲げる『アジアナンバーワン』という目標だ。
 
「人生において、特にサッカーにおいては、高い志を持つことが非常に大事だ。ヴィッセルが目指しているところは、難しいものではある。しかしだからこそ燃えてくる。僕は挑戦が好きなんだ」 
 
 神戸がアジアの頂点を獲るために仕掛けているのが“バルサ化”だ。以前までの堅守速攻型を捨て、昨季からボールを回して主導権を握るスタイルへと舵を切っている。
 
 追い求めるのは、いわばポゼッションサッカーの究極形。しかし、そんな難易度の高い挑戦も、ビジャの高揚感を掻き立てているに違いない。
 
「素晴らしいことじゃないか。クラブが挑戦をする時には、方向性を決めていかなければいけない。ヴィッセルが掲げる理想のサッカーは、僕が好きなスタイルだし、これまでのキャリアでもよく経験してきている。楽しみだよ」

 スペイン代表やバルセロナで、いずれもポゼッションサッカーを実践して栄華を極めたビジャは、まさにその理想に近づくために打ってつけの人材である。“バルサイズム”の極意を熟知しているビジャだから、あえて聞いてみた。
 
 神戸は本当にバルセロナになれるのか。
 
「当然だ。努力を積み重ねていけば、いつか必ず達成できる。もちろん変化には時間が必要だ。バルセロナだって、そのスタイルを長年追い求めて、ようやくあの境地に辿り着いたし、それを根付かせるのに成功した。道のりは険しいかもしれないが、ヴィッセルにもできるはずだ」 
 
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