神戸が見たこともない景色に出会う可能性は小さくない
つまり、ダビド・ビジャとは“すべてを持ったストライカー”なのだ。2部から世界のトップにのし上がったハングリー精神、そして移籍1年目に必ず結果を残す順応性の高さも、ビジャという魅力的なストライカーを形作っている要素だろう。神戸の前線に、得点力だけではない多くのものを、きっともたらしてくれるに違いない。
フアン・マヌエル・リージョ監督が昨季終盤戦で採用した4-3-2-1に当てはめれば、おそらく1トップがビジャの収まりどころになる。あるいはバルサ時代と同じ、4-3-3の左サイドもあり得るだろうか。いずれにしても、ポジションとパートナーを問わない柔軟性の高いストライカーだけに、指揮官の戦術の幅も広がりそうだ。そのうえで、古橋亨梧、郷家友太といった成長株が、ビジャの加入に刺激を受けてさらなる進化を遂げれば、選手層の底上げという意味でも理想的だろう。
おそらくビジャは、高い確率で結果を残す。なぜなら、大きな怪我のようなアクシデント以外に、失敗する材料が見当たらないからだ。
フアン・マヌエル・リージョ監督が昨季終盤戦で採用した4-3-2-1に当てはめれば、おそらく1トップがビジャの収まりどころになる。あるいはバルサ時代と同じ、4-3-3の左サイドもあり得るだろうか。いずれにしても、ポジションとパートナーを問わない柔軟性の高いストライカーだけに、指揮官の戦術の幅も広がりそうだ。そのうえで、古橋亨梧、郷家友太といった成長株が、ビジャの加入に刺激を受けてさらなる進化を遂げれば、選手層の底上げという意味でも理想的だろう。
おそらくビジャは、高い確率で結果を残す。なぜなら、大きな怪我のようなアクシデント以外に、失敗する材料が見当たらないからだ。
「ビジャ、ビジャ、ビジャ! ビジャ、マラビージャ!」(「素晴らしい」を意味するマラビージャとビジャの名前をかけて)
ノエビアスタジアム神戸に、よく知られたビジャのチャントが響き渡る。彼を後方からサポートするのは、イニエスタとポドルスキだ。世界チャンピオンたちによる前線の豪華トライアングル──3人の頭文字を取って「VIPトリオ」はどうだろう──に導かれ、2019年のヴィッセル神戸が、これまで見たこともない景色に出会う可能性は、決して小さくないと思う。
文●吉田治良(スポーツライター)