【横浜】4度目の“ガラ空き被弾”……なぜGK飯倉大樹はそこまでして前に出るのか?

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2018年05月15日

飯倉がブレれば、チームがブレる

高い位置取りを狙われ、遠目からのロングシュートによる失点が続くが、その数よりも、果敢に飛び出してピンチを潰す場面のほうが多い。写真:田中研治

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 飯倉が怖気づいて、前に出ることを止めれば、横浜が今季、目指している攻撃的なサッカーが根底から覆されることになる。
 
 なんのためのハイラインなのか。チーム全体がアグレッシブな姿勢を見せることで、主導権を握ることができているのは間違いない。それで勝利の確率を高めようとするのが今季の横浜のやり方だ。
 
 今は結果に結びついてはいないし、完成度も決して高くはないが、今季のJリーグの中で、好き嫌いの問題はあるにせよ、横浜は見応えがあり、平易な表現をすれば“面白い”サッカーをしている。
 
 飯倉がブレれば、チームがブレる。だから、ペナルティエリアを飛び出す。“11番目のフィールドプレーヤー”になり、ビルドアップの出発点となり、できるだけ味方が数的優位を作れるように、ポゼッションで相手を押し込めるようにサポートする。
 
 その代償として、今後も遠目から狙われるだろう。そこでまた失点するかもしれない。それでも飯倉は、それはそういうチーム戦術だからしょうがない、とは思わない。チームメイトが中盤でもっとプレッシャーをかけてくれれば、とも言わない。
 
 何かに責任転嫁するつもりはない。どれだけ自分が批判されても、傷ついても、苦しんでも、「失点は俺が責任を持てば、別に問題はない」と言い切る。口をついて出てくるのは、いかに自分が向上していけばいいか、ということだ。
 
「もっともっと俺の状況判断のレベルを上げていけば改善できる」
「ああいう状況でのポジショニングを、もう少し自分の中で考えてやりたい」
「どう失点を減らすかっていうのが、俺の役割だから。俺がどうにかアジャストしていけば、チームに還元できるし、失点も減る。それでいいかなと思う」
 
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