バイエルン――後半開始直後のミスが致命傷に。
[チャンピオンズ・リーグ 準決勝第2レグ]レアル・マドリー 2-2 バイエルン/5月1日/サンチャゴ・ベルナベウ
【バイエルン 採点・寸評】
チーム 6.5
ホームでの敗北を覆そうと、開始から懸命に攻勢をかけた。流動的に連動し、良い距離感を保ってリズムよくパスを回し、大きな揺さぶりを交えて主導権を握った。第1レグに続いてキミッヒが先制点を奪ったあと、すかさずベンゼマに同点とされるも、前半は優勢で終える。ところが後半開始直後に致命的なミスでふたたびベンゼマに決められてしまう。それでもいま一度立て直し、ハメスが同点とする。緊迫の終盤には大柄な選手を投入して、パワープレーを仕掛けるも、相手守護神の奇跡的なセーブもあり、一歩届かず。「我々が勝利に値した」と振り返った指揮官の言葉も、ただの強がりではなかったはずだ。
[GK]
26 スベン・ウルライヒ 4.5
最初の失点は成す術がなく、39分のC・ロナウドの鋭いシュートを防ぐなど、前半はまずまずの出来。しかし後半の序盤に、トリソのバックパスの処理を誤り、ベンゼマにゴールをプレゼントしてしまった。監督は擁護したが、敵地での至高の舞台を戦い抜く精神力は備わっていなかったか。
[DF]
4 ニクラス・ジューレ 6
負傷したボアテングに代わって先発。危険な場面で身体を張って、C・ロナウドに仕事をさせなかった。プレスをかけられるともたつく場面もあったが、柔らかいクロスでハメスの得点をお膳立てしたり、みずからボックス内に駆け込んでゴールを狙ったりも。
5 マッツ・フンメルス 6
クロスとフィードを跳ね返し続けた守備面だけでなく、攻撃でも大きな存在感を放った。高精度のパスで起点となり、33分には後方から持ち上がって、レバンドフスキの決定機を演出。惜しいヘディングなど、4本のシュートも記録した。
27 ダビド・アラバ 6
待望のレフトバックの復帰がチームに勢いをもたらした。リベリとの好連携で急造SBのL・バスケスを翻弄し、精緻なクロスや強烈なミドルを放ち、勝利を信じ続けた。ただし、1点目の失点シーンでベンゼマを見失うなど、ディフェンスの感覚は鈍っていたか。
32 ヨシュア・キミッヒ 7.5
第1戦に続いて、積極的な攻め上がりから先制点を奪取。今シーズンのCLにおいてチームでもっともゴールに絡んだ(4ゴール・3アシスト)SBは、マルセロやC・ロナウドの突破を防ぐなど、堅守も披露した。試合後には無念の悔し涙を流した。
【バイエルン 採点・寸評】
チーム 6.5
ホームでの敗北を覆そうと、開始から懸命に攻勢をかけた。流動的に連動し、良い距離感を保ってリズムよくパスを回し、大きな揺さぶりを交えて主導権を握った。第1レグに続いてキミッヒが先制点を奪ったあと、すかさずベンゼマに同点とされるも、前半は優勢で終える。ところが後半開始直後に致命的なミスでふたたびベンゼマに決められてしまう。それでもいま一度立て直し、ハメスが同点とする。緊迫の終盤には大柄な選手を投入して、パワープレーを仕掛けるも、相手守護神の奇跡的なセーブもあり、一歩届かず。「我々が勝利に値した」と振り返った指揮官の言葉も、ただの強がりではなかったはずだ。
[GK]
26 スベン・ウルライヒ 4.5
最初の失点は成す術がなく、39分のC・ロナウドの鋭いシュートを防ぐなど、前半はまずまずの出来。しかし後半の序盤に、トリソのバックパスの処理を誤り、ベンゼマにゴールをプレゼントしてしまった。監督は擁護したが、敵地での至高の舞台を戦い抜く精神力は備わっていなかったか。
[DF]
4 ニクラス・ジューレ 6
負傷したボアテングに代わって先発。危険な場面で身体を張って、C・ロナウドに仕事をさせなかった。プレスをかけられるともたつく場面もあったが、柔らかいクロスでハメスの得点をお膳立てしたり、みずからボックス内に駆け込んでゴールを狙ったりも。
5 マッツ・フンメルス 6
クロスとフィードを跳ね返し続けた守備面だけでなく、攻撃でも大きな存在感を放った。高精度のパスで起点となり、33分には後方から持ち上がって、レバンドフスキの決定機を演出。惜しいヘディングなど、4本のシュートも記録した。
27 ダビド・アラバ 6
待望のレフトバックの復帰がチームに勢いをもたらした。リベリとの好連携で急造SBのL・バスケスを翻弄し、精緻なクロスや強烈なミドルを放ち、勝利を信じ続けた。ただし、1点目の失点シーンでベンゼマを見失うなど、ディフェンスの感覚は鈍っていたか。
32 ヨシュア・キミッヒ 7.5
第1戦に続いて、積極的な攻め上がりから先制点を奪取。今シーズンのCLにおいてチームでもっともゴールに絡んだ(4ゴール・3アシスト)SBは、マルセロやC・ロナウドの突破を防ぐなど、堅守も披露した。試合後には無念の悔し涙を流した。
[MF]
6 チアゴ・アルカンタラ 6
テクニカルなアンカーはリズムの良いパスワークと守備のハードワークを披露。この試合でただひとり3桁のパスを出したうえ、92%の成功率を叩き出しただけでなく、前方にスペースがあればドリブルで運んで推進力をもたらした。ただし後半はミスが増えた。
7 フランク・リベリ 5.5
復帰したアラバと息のあったコンビネーションを見せただけでなく、内に入ってビルドアップでも貢献。先制点の起点となる縦パスを入れた。その一方で強引な突破でボールを失うことも多かった。
11 ハメス・ロドリゲス 7(84分OUT)
古巣の本拠地で躍動。フィードのミスが散見されたものの、抜群のキープ力で局面を進め、FKやCKは鋭く、サイドにボールが回れば迷わずにボックスに飛び込んだ。ボレーのこぼれ球をみずから詰めてゴールを収めたあとは、かつて自身に声援を送ったファンを敬い、セレブレーションはなし。
24 コランタン・トリソ 5.5(74分OUT)
広大なプレーエリアを受け持ち、落ち着いたつなぎでテンポを生み、的確な位置取りで全体のバランスを保った。惜しいミドルやボレーでゴールにも迫ったが、後半立ち上がりの失点につながる曖昧なバックパスは致命傷に。
25 トーマス・ミュラー 6
右サイドに開いてボールを受け、良質のクロスを供給し、先制点の引き金となった。ボックス内に進入する得意の動きで積極的にゴールも狙い、随所に卓越したテクニックも披露した。
6 チアゴ・アルカンタラ 6
テクニカルなアンカーはリズムの良いパスワークと守備のハードワークを披露。この試合でただひとり3桁のパスを出したうえ、92%の成功率を叩き出しただけでなく、前方にスペースがあればドリブルで運んで推進力をもたらした。ただし後半はミスが増えた。
7 フランク・リベリ 5.5
復帰したアラバと息のあったコンビネーションを見せただけでなく、内に入ってビルドアップでも貢献。先制点の起点となる縦パスを入れた。その一方で強引な突破でボールを失うことも多かった。
11 ハメス・ロドリゲス 7(84分OUT)
古巣の本拠地で躍動。フィードのミスが散見されたものの、抜群のキープ力で局面を進め、FKやCKは鋭く、サイドにボールが回れば迷わずにボックスに飛び込んだ。ボレーのこぼれ球をみずから詰めてゴールを収めたあとは、かつて自身に声援を送ったファンを敬い、セレブレーションはなし。
24 コランタン・トリソ 5.5(74分OUT)
広大なプレーエリアを受け持ち、落ち着いたつなぎでテンポを生み、的確な位置取りで全体のバランスを保った。惜しいミドルやボレーでゴールにも迫ったが、後半立ち上がりの失点につながる曖昧なバックパスは致命傷に。
25 トーマス・ミュラー 6
右サイドに開いてボールを受け、良質のクロスを供給し、先制点の引き金となった。ボックス内に進入する得意の動きで積極的にゴールも狙い、随所に卓越したテクニックも披露した。