バルセロナ――ボールを保持しながらも…。

【警告】チェルシー=リュディガー(80分)、モラタ(86分) バルサ=ラキティッチ(29分)、スアレス(76分)、ブスケッツ(90分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】カンテ(チェルシー)
[チャンピオンズ・リーグ ラウンド16第1レグ]チェルシー1-1バルセロナ/2月20日/スタンフォード・ブリッジ
【バルセロナ|採点・寸評】
チーム 6
ボールを保持しながらも崩しきれず、司令塔の役割に集中するかのようにメッシが中盤に留まる展開。イタリア人監督によって見事なまでに整備されたチェルシーの守備的陣容に、最後まで苦しみ続けた。まるで、数秒後の展開をつねに先読みしているかのようなカンテの守備に、持ち前の流れるようなパスワークはことごとく遮断され、ボールを保持しながらもブツ切れの攻撃を繰り返した。たったひとつのミスを見逃さず、決めきったところに強さを感じたが、カンテ攻略は第2レグに向けての大きな課題と言えそうだ。
[GK]
1 マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン 6
ヒヤリとさせられたのはウィリアンの右足が振り抜かれたときぐらいだが、いずれもセーブは間に合っていなかっただけに、このブラジル人アタッカーのシュートがあと数センチずれていたら、3失点を喫していた可能性もあった。ポストに救われたゲームだった。
[DF]
3 ジェラール・ピケ 6.5
継続的に攻め込まれるという展開ではなかったこともあり、見せ場は多くなかったが、74分に抜け出したウィリアンをストップしたように、時折繰り出されるチェルシーのカウンターにも冷静な対応を見せた。
18 ジョルディ・アルバ 6
ウイング然としたプレーは影を潜め、スアレスやイニエスタのサポートに徹するなど、いつもより慎重にプレーしていた印象。敵陣深くまで進入した場面でも、執拗に仕掛けずシンプルなプレーに終始したのは、カウンターを警戒してのことか。
20 セルジ・ロベルト 6
先輩ペドロとのマッチアップには難なく対応。ただ、攻撃面ではやや物足りなさが残る。前方に入ったパウリーニョの不調もあったとはいえ、中央の選手のマークを引きはがすような迫力あるサイドアタック、あるいは意外性に満ちたダイアゴナルな動きがもう少し見られれば。
23 サミュエル・ウンティティ 6
確実に調子は上向いているものの、どこか落ち着きがなく、故障前に披露していた凄みのあるディフェンスはいまだ戻らない。引いて出てを繰り返すアザールの縦の動きに翻弄され、簡単にポストプレーを許す場面も。
[MF]
4 イバン・ラキティッチ 5.5
中盤に引いてくるメッシの背後をサポートし、味方のサイドバックが上がったスペースをカバーするなど、主に守備面での貢献が目立った。スルスルと絶妙なタイミングで上がってくるカンテの動きに翻弄された時間帯も。
5 セルヒオ・ブスケッツ 5.5
カウンターを警戒しながらも、味方がボールを保持している時間帯は、ラキティッチよりやや前目の位置に入り、積極的に組み立てに参加した。ただし、「対カンテ」という部分で語るなら、ほぼ完敗に近い内容。縦方向へのチャレンジのパスは、ことごとくこの小柄なフランス人にストップされた。
8 アンドレス・イニエスタ 6.5 (90+2分OUT)
いつもよりややハイテンションでアグレッシブなプレーを披露。チェルシーが自陣に築いた強固で分厚い壁を、得意のドリブルで何度か崩すことに成功。75分には、相手のミスパスを鋭い動きでカットし、すかさずメッシへ絶妙なアシスト。9年前に伝説のゴールを叩き込んだスタンフォード・ブリッジで、ふたたび極上の輝きを放ってみせた。
15 パウリーニョ 5 (63分OUT)
ロンドンの地を踏み、ノーインパクトに終わったプレミア時代の悪しき記憶が蘇ったのか、自信に満ちた彼本来の力強いプレーは見られず。63分にベンチに退くまで中盤を彷徨い、自身のパスミスから決定機を作られるなど、散々な内容だった。
【バルセロナ|採点・寸評】
チーム 6
ボールを保持しながらも崩しきれず、司令塔の役割に集中するかのようにメッシが中盤に留まる展開。イタリア人監督によって見事なまでに整備されたチェルシーの守備的陣容に、最後まで苦しみ続けた。まるで、数秒後の展開をつねに先読みしているかのようなカンテの守備に、持ち前の流れるようなパスワークはことごとく遮断され、ボールを保持しながらもブツ切れの攻撃を繰り返した。たったひとつのミスを見逃さず、決めきったところに強さを感じたが、カンテ攻略は第2レグに向けての大きな課題と言えそうだ。
[GK]
1 マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン 6
ヒヤリとさせられたのはウィリアンの右足が振り抜かれたときぐらいだが、いずれもセーブは間に合っていなかっただけに、このブラジル人アタッカーのシュートがあと数センチずれていたら、3失点を喫していた可能性もあった。ポストに救われたゲームだった。
[DF]
3 ジェラール・ピケ 6.5
継続的に攻め込まれるという展開ではなかったこともあり、見せ場は多くなかったが、74分に抜け出したウィリアンをストップしたように、時折繰り出されるチェルシーのカウンターにも冷静な対応を見せた。
18 ジョルディ・アルバ 6
ウイング然としたプレーは影を潜め、スアレスやイニエスタのサポートに徹するなど、いつもより慎重にプレーしていた印象。敵陣深くまで進入した場面でも、執拗に仕掛けずシンプルなプレーに終始したのは、カウンターを警戒してのことか。
20 セルジ・ロベルト 6
先輩ペドロとのマッチアップには難なく対応。ただ、攻撃面ではやや物足りなさが残る。前方に入ったパウリーニョの不調もあったとはいえ、中央の選手のマークを引きはがすような迫力あるサイドアタック、あるいは意外性に満ちたダイアゴナルな動きがもう少し見られれば。
23 サミュエル・ウンティティ 6
確実に調子は上向いているものの、どこか落ち着きがなく、故障前に披露していた凄みのあるディフェンスはいまだ戻らない。引いて出てを繰り返すアザールの縦の動きに翻弄され、簡単にポストプレーを許す場面も。
[MF]
4 イバン・ラキティッチ 5.5
中盤に引いてくるメッシの背後をサポートし、味方のサイドバックが上がったスペースをカバーするなど、主に守備面での貢献が目立った。スルスルと絶妙なタイミングで上がってくるカンテの動きに翻弄された時間帯も。
5 セルヒオ・ブスケッツ 5.5
カウンターを警戒しながらも、味方がボールを保持している時間帯は、ラキティッチよりやや前目の位置に入り、積極的に組み立てに参加した。ただし、「対カンテ」という部分で語るなら、ほぼ完敗に近い内容。縦方向へのチャレンジのパスは、ことごとくこの小柄なフランス人にストップされた。
8 アンドレス・イニエスタ 6.5 (90+2分OUT)
いつもよりややハイテンションでアグレッシブなプレーを披露。チェルシーが自陣に築いた強固で分厚い壁を、得意のドリブルで何度か崩すことに成功。75分には、相手のミスパスを鋭い動きでカットし、すかさずメッシへ絶妙なアシスト。9年前に伝説のゴールを叩き込んだスタンフォード・ブリッジで、ふたたび極上の輝きを放ってみせた。
15 パウリーニョ 5 (63分OUT)
ロンドンの地を踏み、ノーインパクトに終わったプレミア時代の悪しき記憶が蘇ったのか、自信に満ちた彼本来の力強いプレーは見られず。63分にベンチに退くまで中盤を彷徨い、自身のパスミスから決定機を作られるなど、散々な内容だった。