現地２月17日に開催されるリーガ・エスパニョーラ24節で本拠地イプルーアに強敵バルセロナを迎えるエイバル。そんな要注目の一戦を前にスペイン・サッカー界を代表するレジェンド２人が、日本代表MFの乾貴士についての見解を明かしている。
 
　今シーズンのリーガで、22試合に出場して３ゴール・１アシストを記録している乾は、出場全試合で先発しているエイバルには欠かせないメインキャストだ。また、昨シーズン最終節のバルサ戦では、敵地カンプ・ノウを静まり返らせる２ゴールを奪い、その名を世界に知らしめてもいた。
 
　そんな日本人MFを称えたのは、かつてバルセロナやリバプールでプレーし、高い攻撃センスをファンの目に焼き付けたルイス・ガルシアだ。「僕らの中でもイヌイの話はよくする」という元スペイン代表MFはサムライドリブラーを褒めちぎる。
 
「異なるリーグ、異なる文化の中でプレーするのは簡単じゃない。昨シーズンのエイバルは好調とは言えなかったけど、そのなかでイヌイはどんどん良くなっていて、リーガでも存在感が高まっているね」
 
　また、昨シーズン限りで現役を引退した名手シャビ・アロンソも、日増しに価値を高めている乾について言及している。
 
　リバプールとレアル・マドリーでビッグイヤーを掲げた経験を持つ稀代のゲームメーカーもまた、「イヌイのことはよく知っている」と切り出し、賛辞の言葉を述べた。
 
「僕はエイバルについては詳しいんだ。あのクラブは人と人の距離感がすごく近くて、選手の成長を促してくれる環境だからね。だからイヌイについてはよく知っているよ。彼はテクニックに秀でていて、違いを生み出せる選手。近い将来、世界にインパクトを残すかもしれないね」
 
　多少のリップサービスはあるにせよ、スペイン・サッカー界にその名を刻んだレジェンド２人から最高の賛辞を贈られた乾。来たるバルサ戦では、その評価に恥じない堂々たるプレーを期待したいところだ。