【セルジオ越後】ビデオ判定の導入は主審のレベル低下につながりかねない

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2016年12月17日

FIFAにこそビデオ判定を導入して、正しい裁きを受けたほうがいいんじゃないかな。

判定はピッチ上のレフェリーだけに委ねたほうがいいと思う。それによって得したり、損したりするかもしれないけど、それもサッカーの醍醐味じゃないかな。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 中断することが増えれば、サッカーそのものの面白さが半減するだけでなく、また別の問題が浮上してくる。これまで90分で終わっていたものが95分、100分となれば、放送する側も大変だと思うよ。
 
 VARsを導入するとなれば、彼らも無給でやっているわけではないから、機械の設置など、少なくないコストがかかる。それだけの費用をすべての国やリーグが賄えなければ、この制度は浸透しないだろうね。
 
 今のところ、僕はこれまでどおり、審判だけに判定を委ねたほうがいいように感じる。それによって、得したり、損したりすることがあるかもしれないけど、それもサッカーの醍醐味のひとつだと思うから。
 
 なんでもかんでも取り締まる傾向も、どうかと思うよ。そのうち、選手一人ひとりに高性能の小型マイクが付けられて、侮辱的な発言が確認されれば、はい退場、なんてことになるかもしれない。
 
 今回のケースは、新たな試みに着手したFIFAのパフォーマンスだと思われても、仕方ないかもしれない。とりあえずひとつでも実績を作らなければ、せっかくかかった費用も無駄になるからね。ゲームでのビデオ判定の導入うんぬんより、汚職問題が取り沙汰されるFIFAにこそビデオ判定を導入して、正しい裁きを受けたほうがいいんじゃないかな。

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