• トップ
  • ニュース一覧
  • 【過去5大会の記録】中田英、中村俊、大久保、本田、清武…“反骨魂”リオ五輪代表は彼らを越えメダルに到達できるか?

【過去5大会の記録】中田英、中村俊、大久保、本田、清武…“反骨魂”リオ五輪代表は彼らを越えメダルに到達できるか?

カテゴリ:日本代表

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年08月04日

2004年アテネ大会――小野と高原をセットで招集し オーバーエイジで屋台骨を固める構想は――。

アテネ五輪の基本布陣/小野はオランダから直接、ギリシャの代表チームに合流。チームの連係を高める時間は限られた。大久保と高松の2トップの迫力はあったが……。 ※赤字はオーバーエイジ

画像を見る

五輪直前の石垣島合宿では、高原が全員にアイスを驕り、すっかり打ち解けていた。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

2004年 アテネ五輪―グループリーグ敗退

 山本監督は幼馴染みである小野と高原直泰(当時ハンブルク)をセットで、さらに曽ケ端をオーバーエイジで招集し、チームの骨格を固めようとした。しかし大会直前合宿に参加していた高原が、肺塞栓症(エコノミー症候群)を再発させてしまう。

 高原はリハビリに努め、山本監督もギリギリまで彼をアテネに連れていくつもりでいた。しかし日本協会のスポーツ医学委員会が「高原招集は困難」と判断を下し、招集は見送られた。

 ただ、その委員会に高原を診察した医師はおらず、高原自身の意見も反映されなかった。しかもドイツでは見解が異なり、ハンブルクに戻った高原は五輪開催中のブンデスリーガの試合に“普通”に出場。日本協会の対応に後味の悪さが残った。

 チーム作りにもゴタゴタの影響が及び、本大会は2連敗を喫し、早々にグループステージ敗退が決まった。銀メダルのパラグアイ、銅メダルのイタリアという実力国とグループリーグで同居してしまったのも不運だったと言えた。

▼2004年 アテネ五輪メンバーリスト
監督/山本昌邦
コーチ/石井知幸
GKコーチ/川俣則幸
フィジカルコーチ/菅野 淳
 
▼選手リスト
POS 背番号 選手(当時の所属)
五輪成績(試合・得点)/A代表歴(試合・得点)
 
GK 1 曽ヶ端準 (鹿島)   ★OA
3・0/4・0
GK 18 黒川貴矢(清水)
0・0/―
DF 2 田中マルクス闘莉王(浦和)
3・0/43・8
DF 3 茂庭照幸(FC東京)
3・0/9・1
DF ④ 那須大亮(横浜)
2・0/―
DF 12 菊地直哉(磐田)
1・0/1・0
DF 15  徳永悠平(早稲田大)
2・0/9・0
MF 5 阿部勇樹(市原)
3・1/53・3
MF 6 今野泰幸(FC東京)
3・0/87・2
MF 7 森﨑浩司(広島)
3・0/―
MF 8 小野伸二(フェイエノールト(HOL)★OA
3・0/56・6
MF 10 松井大輔 (京都)
3・0/31・1
MF 13 駒野友一(広島)
2・0/78・1
MF  14 石川直宏(FC東京)
1・0/6・0
FW 9 高松大樹(大分)
3・1/2・0
FW 11 田中達也(浦和)
3・0/16・3
FW 16  大久保嘉人 (C大阪)
3・2/60・6
FW 17  平山相太 (筑波大)
1・0/4・3
 
▼A代表選出率/83%
A代表10試合以上/44%
A代表20試合以上/39%
                                                                     
▼バックアップメンバー                                                           
Pos. No. 選手名(当時の所属)
A代表歴(試合・得点)
GK 22 林 卓人(広島)            
0・0
DF 21 北本久仁衛(神戸)

FW 20 前田遼一 (磐田)         
33・10
FW 10 坂田大輔(横浜)
1・0
                                                                     
アテネ五輪の試合結果(8/12 ~8/18)                                                                
試合/対戦相手/スコア/得点者                 
GL①/パラグアイ/●3-4/小野②、大久保                    
GL②/イタリア/●2-3/阿部、高松                               
GL③/ガーナ/○1-0/大久保

▼上位3チーム
順位 国名(オーバーエイジの人数)                                                       
優勝 アルゼンチン(3人)
準優勝  パラグアイ (3人)
3位  イタリア(2人)
※大会メモ/イタリアのジラルディーノとピルロ、ポルトガルのクリスティアーノ・ロナウドとメイラ、アルゼンチンのサビオラとエインセなど、欧州主要リーグでプレーするオーバーエイジとU-23世代が相乗効果を起こして、大会のクオリティをぐっと押し上げた。
 
【関連記事】
【ブラジルメディアの視点】現地紙採点は大島が最高点6.5。しかし“屈辱的”な「寸評なし」の扱いを受ける
【セルジオ越後】「良い経験だった」って、今言うこと? ブラジル戦を組んだ意味は? サポートメンバーを起用する意味は? まったく意味が分からないよ!
【岩本輝雄のオタクも納得!】ブラジル戦はむしろ惨敗でOK。本番ではビビらず強気な守備を
金田喜稔がブラジル戦を斬る!「"とにかく耐える"のが日本のコンセプト。その共通理解が進まなければ、無理にOAを起用しなくても良い」
【日本0-2ブラジル|採点&寸評】王国に完敗。中島もネイマールとの10番対決に惨敗

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ