2000年シドニー五輪――過去唯一のオーバーエイジ3人招集。トルシエ兼任監督でもメダルに届かず。それでもA代表率100%と強化面は成功。

シドニー五輪の基本布陣/高原が初戦で2得点を決め、日本全体に勢いを与えた。オーバーエイジの森岡がフラット3の中央でフル稼働。そのまま“トルシエの頭脳”としてA代表の主力の座も掴み取った。 ※赤字はオーバーエイジ

五輪開会式前に行なわれた南アフリカ戦で高原が2ゴールを叩き込み、日本全体を盛り上げた。(C)Getty Images
2000年シドニー五輪―ベスト8
02年の日韓ワールドカップに向けた強化の一環として、五輪チームも頻繁に合宿や親善試合をこなした。A代表と兼任したトルシエ監督は、前年のナイジェリア・ワールドユース(現U-20ワールドカップ)で準優勝を果たした高原、稲本、中田浩ら「黄金世代」をベースに、楢崎、森岡、三浦とオーバーエイジをフル活用。この時はむしろ「小野伸二落選」のほうが話題を集めた。
過去5大会でオーバーエイジを3枠フル活用できたのは、シドニーのみ。アメリカとの準々決勝で試合終了間際に失点を喫し、悪い流れのままPK戦の末に敗れ、メダル獲得はならなかった。
しかし、シドニー五輪に臨んだ全員がA代表に進み(五輪前に加わっていた選手も多い)、12人がワールドカップに出場。トルシエがA代表との兼任監督だったこともあるが、強化面ではA代表と連動した成果を収められた。
▼2000年 シドニー五輪メンバーリスト
監督/フィリップ・トルシエ
コーチ/山本昌邦、サミア
GKコーチ/望月一頼
▼選手リスト
POS 背番号 選手(当時の所属)
五輪成績(試合・得点)/A代表歴(試合・得点)
GK 1 楢﨑正剛 (名古屋) ★OA
4・0/77・0
GK 18 都築龍太(G大阪)
0・0/6・0
DF 2 中澤佑二(V川崎)
4・0/110・17
DF 3 松田直樹(横浜)
2・0/40・1
DF 4 森岡隆三(清水) ★OA
3・0/38・0
DF ⑤ 宮本恒靖(G大阪)
1・0/71・3
DF 16 中田浩二(鹿島)
3・0/57・2
MF 6 稲本潤一(G大阪)
4・1/82・5
MF 7 中田英寿(ローマ(ITA))
3・0/44・2
MF 8 明神智和(柏)
4・0/26・3
MF 10 中村俊輔(横浜)
4・0/98・24
MF 11 三浦淳宏 (横浜) ★OA
3・0/25・1
MF 12 酒井友之(市原)
4・0/1・0
MF 14 本山雅志(鹿島)
3・0/28・0
MF 15 西 紀寛(磐田)
0・0/5・0
FW 9 平瀬智行(鹿島)
2・0/2・0
FW 13 柳沢 敦 (鹿島)
4・1/58・17
FW 17 高原直泰(磐田)
4・3/57・23
▼A代表選出率/100%
A代表10試合以上/78%
A代表20試合以上/78%
▼バックアップメンバー
Pos. No. 選手名(当時の所属)
A代表歴(試合・得点)
GK 22 曽ヶ端準(鹿島)
4・0
DF 20 山口 智(市原)
2・0
MF 21 遠藤保仁(京都)
152・15
FW 19 吉原宏太(G大阪)
1・0
シドニー五輪の試合結果(9/14 ~9/23)
試合/対戦相手/スコア/得点者
GL①/南アフリカ/○2-1/高原②
GL②/スロバキア/○2-1/中田英、稲本
GL③/ブラジル/●0-1/
準々決勝/アメリカ/●2(4PK5)2/柳沢、高原
▼上位3チーム
順位 国名(オーバーエイジの人数)
優勝 カメルーン(2人)
準優勝 スペイン (0人)
3位 チリ(3人)
※大会メモ/オーバーエイジでエムボマを招集。A代表のエースが初戦から活躍したカメルーンが、初の金メダルを獲得した。過去5大会、オーバーエイジなしでメダルを獲得したのは、この時のスペインだけだ。
02年の日韓ワールドカップに向けた強化の一環として、五輪チームも頻繁に合宿や親善試合をこなした。A代表と兼任したトルシエ監督は、前年のナイジェリア・ワールドユース(現U-20ワールドカップ)で準優勝を果たした高原、稲本、中田浩ら「黄金世代」をベースに、楢崎、森岡、三浦とオーバーエイジをフル活用。この時はむしろ「小野伸二落選」のほうが話題を集めた。
過去5大会でオーバーエイジを3枠フル活用できたのは、シドニーのみ。アメリカとの準々決勝で試合終了間際に失点を喫し、悪い流れのままPK戦の末に敗れ、メダル獲得はならなかった。
しかし、シドニー五輪に臨んだ全員がA代表に進み(五輪前に加わっていた選手も多い)、12人がワールドカップに出場。トルシエがA代表との兼任監督だったこともあるが、強化面ではA代表と連動した成果を収められた。
▼2000年 シドニー五輪メンバーリスト
監督/フィリップ・トルシエ
コーチ/山本昌邦、サミア
GKコーチ/望月一頼
▼選手リスト
POS 背番号 選手(当時の所属)
五輪成績(試合・得点)/A代表歴(試合・得点)
GK 1 楢﨑正剛 (名古屋) ★OA
4・0/77・0
GK 18 都築龍太(G大阪)
0・0/6・0
DF 2 中澤佑二(V川崎)
4・0/110・17
DF 3 松田直樹(横浜)
2・0/40・1
DF 4 森岡隆三(清水) ★OA
3・0/38・0
DF ⑤ 宮本恒靖(G大阪)
1・0/71・3
DF 16 中田浩二(鹿島)
3・0/57・2
MF 6 稲本潤一(G大阪)
4・1/82・5
MF 7 中田英寿(ローマ(ITA))
3・0/44・2
MF 8 明神智和(柏)
4・0/26・3
MF 10 中村俊輔(横浜)
4・0/98・24
MF 11 三浦淳宏 (横浜) ★OA
3・0/25・1
MF 12 酒井友之(市原)
4・0/1・0
MF 14 本山雅志(鹿島)
3・0/28・0
MF 15 西 紀寛(磐田)
0・0/5・0
FW 9 平瀬智行(鹿島)
2・0/2・0
FW 13 柳沢 敦 (鹿島)
4・1/58・17
FW 17 高原直泰(磐田)
4・3/57・23
▼A代表選出率/100%
A代表10試合以上/78%
A代表20試合以上/78%
▼バックアップメンバー
Pos. No. 選手名(当時の所属)
A代表歴(試合・得点)
GK 22 曽ヶ端準(鹿島)
4・0
DF 20 山口 智(市原)
2・0
MF 21 遠藤保仁(京都)
152・15
FW 19 吉原宏太(G大阪)
1・0
シドニー五輪の試合結果(9/14 ~9/23)
試合/対戦相手/スコア/得点者
GL①/南アフリカ/○2-1/高原②
GL②/スロバキア/○2-1/中田英、稲本
GL③/ブラジル/●0-1/
準々決勝/アメリカ/●2(4PK5)2/柳沢、高原
▼上位3チーム
順位 国名(オーバーエイジの人数)
優勝 カメルーン(2人)
準優勝 スペイン (0人)
3位 チリ(3人)
※大会メモ/オーバーエイジでエムボマを招集。A代表のエースが初戦から活躍したカメルーンが、初の金メダルを獲得した。過去5大会、オーバーエイジなしでメダルを獲得したのは、この時のスペインだけだ。