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【EURO2016開催地を巡る旅】第8回:リヨンとパルク・オランピック・リヨネ「2千年の歴史と光、美食で神々しく」

カテゴリ:連載・コラム

結城麻里

2016年05月24日

2つの河、ソーヌとローヌの畔で幻想的な光に酔いしれる――。

写真は「光の祭典」時のものだが、普段でも幻想的な風景を楽しむことができる。 (C) REUTERS/AFLO

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 ところで、冒頭に“光の都”とご紹介したのはなぜでしょう。実はリヨンの人々は、“光”(リュミエール)に深い縁があるのです。
 
 そもそも、映画を発明したリュミエール兄弟が、ここリヨンの出身。名前も“光”なら、生み出したものも“光の芸術”でした。
 
 でも、これは偶然。もっと本質的なのは、毎年12月に行なわれる「フェット・デ・リュミエール(光の祭典)」です。
 
 フランス南部がペストの猛威に襲われた中世、この災禍がリヨンに及ばないようマリア像に祈ったのが元々の由来です。
 
 そして、ペストが本当に止まったため、人々は蝋燭の火を手に、感謝の行進をしました。やがてそれは、窓辺に色とりどりの蝋燭を灯す美しい祭りに発展、次いであらゆる建物を利用して光の現代アートを繰り広げる祭典になったのです。
 
 この数日間は、リヨンの夜が煌びやかに彩られます。残念ながら夏には見られませんが、それでも光を感じられる場所は幾つもあります。
 
 まずソーヌ河岸から、向かいのフルヴィエールの丘と旧市街のライトアップを眺めましょう。前述のボナパルト橋はもとより、どこからでも幻想的な古都の姿が楽しめます。
 
 ローヌ川沿いでは、ほんの一例ですが、とっておきの場所をお教えします。高級ホテル「Sofitel Bellecour(ソフィテル・ベルクール)」の8階にあるラウンジバー、「Le Melhor(ル・メロール)」です。
 
 ここからの夜景はモダンなのに、しっとり上品。宿泊客でなくても入れます(窓辺の席がとれるかどうか保証はできませんが)。以前、このバーに行ったら、ティエリ・アンリら有名選手が目の前で寛いでいて、ドギマギしたのを覚えています。
 
 このホテルには、高級レストラン「Les Trois Domes(レ・トロワ・ドーム)」もあり、昼間の景色も素晴らしいので、予算が許す方は是非、挑戦してみてください。
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