さあ、元々、ローマ人によって築かれたリヨンです。427ヘクタールもの広さを誇る、ユネスコ世界遺産へ行きましょう！
 
　まずオススメしたいのは、古代の面影を残すフルヴィエールの丘。リヨンを舞台にした映画にしばしば登場するケーブルカーに乗ってこの丘に上がると、古都でもあり、近代都市でもあるリヨンの壮観が一望できます。
 
　また、ここには２千年の歴史を物語る「バジリック・ノートルダム・ド・フルヴィエール（ノートルダム・ド・フルヴィエール寺院）」もそびえ、毎年150万人が訪れる名所となっています。
 
　丘の上を散策したら、次は丘の麓のヴィユ・リヨン（旧市街）へ。こちらは、中世とルネッサンスの面影を色濃く残す、珍しい世界遺産です。
 
　特に中心のサン・ジャン地区は、旧市街でも最も有名な観光名所。荘厳な「プリマシアル・サン・ジャン（サン・ジャン首座大司教聖堂）」、トラブールと呼ばれる不思議な路地群などが保存されています。
 
　また「ラ・トゥール・ローズ（薔薇色塔）」など、数々の魅力的建築物が宝石のように散りばめられており、こうした古い建物の中庭にふと迷い込めば、煩わしい現代の喧噪も忘れられそう……。
 
　おまけに、ルネッサンスの香り漂う「オテル・ド・ガダーニュ（ガダーニュ館）」は、「ミュゼ・ディストワール・ド・リヨン（リヨン歴史博物館）」と「ミュゼ・デ・マリオネット・デュ・モンド（世界マリオネット博物館）」になっています。
 
　古代、中世、ルネッサンスと、リヨン人の歴史の迷路を辿ってみてください。
 
　さて、美しい歴史遺産を満喫したら、ソーヌ川とローヌ川に挟まれた細長い地域、プレスキル地区（半島地区）に向かいましょう。ボナパルト橋を渡る際には、丘を眺めるのもお忘れなく。前述の寺院と聖堂が、見事に重なって見えるスポットがあります。
 
　そして、プレスキル地区に到達したら、ど～んと広いベルクール広場と豪奢なテロー広場へ！
 
　前者はフランス４番目の広さで、真ん中にルイ14世の騎馬像があります。後者は美しい市庁舎を配した広場で、まさに現代リヨンの中心部。OLが優勝すると、ここで盛大な祝賀祭典が行なわれます。
 
　また、この２広場を繋ぐ通りは、ショッピング街としても人気です。