どのペアを選んでもマルキージオ&ヴェッラッティに比べると、2ランクは…
マルキージオと同じように、3-4-3のセントラルMFに要求される幅広いタスクを高いレベルでこなすタレントを備えているのが、パリSGでプレーするマルコ・ヴェッラッティだ。165センチと小柄ながらフィジカルコンタクトに強く、優れたテクニックとゲームメーク能力を備え、運動量もある。
しかしそのヴェッラッティも、今シーズン後半は恥骨結合炎に悩まされて欠場が続いており、ようやくチーム練習に合流したばかり。EURO本大会までに復帰できるかどうかは未知数だ。
コンテ監督にとって、頭に描いていた理想の中盤ペアであったはずのマルキージオとヴェッラッティがともに使えないとなれば、きわめて頭が痛い状況であるのは間違いない。
コンテが持つセントラルMFの手駒は、3月の2試合でプレーしたT・モッタ、パローロ、モントリーボに加えて、ジョルジーニョ(ナポリ)、ロベルト・ソリアーノ(サンプドリア)というところ。タイプ分けすると、純粋なゲームメーカータイプのT・モッタとジョルジーニョ、ダイナミズムと献身性が持ち味のパローロが両極にいて、その中間にモントリーボとソリアーノが位置する形になる。
もしヴェッラッティが間に合わない場合には、この5人がそのまま23人枠に入ってくることも考えられる。ヴェッラッティが間に合うならば、最も実績のないソリアーノが落ちる可能性が高そうだ。
その場合のスタメン候補は、ゲームメーカータイプのヴェッラッティと、中間型のモントリーボまたはダイナミズム型のパローロという組み合わせが濃厚。ヴェッラッティも不在ということになると、T・モッタまたはジョルジーニョとモントリーボまたはパローロという組み合わせになるだろう。
いずれにしてもマルキージオとヴェッラッティというペアと比べれば2ランクは見劣りすると言わざるをえない。返す返すも痛いマルキージオの離脱である。
文:片野道郎
【著者プロフィール】
片野道郎/1962年生まれ、仙台市出身。95年からイタリア北部のアレッサンドリアに在住し、翻訳家兼ジャーナリストとして精力的に活動中。カルチョを文化として捉え、その営みを巡ってのフィールドワークを継続発展させる。『ワールドサッカーダイジェスト』では、現役監督のロベルト・ロッシ氏とのコラボによる戦術解説や選手分析が好評を博している。
しかしそのヴェッラッティも、今シーズン後半は恥骨結合炎に悩まされて欠場が続いており、ようやくチーム練習に合流したばかり。EURO本大会までに復帰できるかどうかは未知数だ。
コンテ監督にとって、頭に描いていた理想の中盤ペアであったはずのマルキージオとヴェッラッティがともに使えないとなれば、きわめて頭が痛い状況であるのは間違いない。
コンテが持つセントラルMFの手駒は、3月の2試合でプレーしたT・モッタ、パローロ、モントリーボに加えて、ジョルジーニョ(ナポリ)、ロベルト・ソリアーノ(サンプドリア)というところ。タイプ分けすると、純粋なゲームメーカータイプのT・モッタとジョルジーニョ、ダイナミズムと献身性が持ち味のパローロが両極にいて、その中間にモントリーボとソリアーノが位置する形になる。
もしヴェッラッティが間に合わない場合には、この5人がそのまま23人枠に入ってくることも考えられる。ヴェッラッティが間に合うならば、最も実績のないソリアーノが落ちる可能性が高そうだ。
その場合のスタメン候補は、ゲームメーカータイプのヴェッラッティと、中間型のモントリーボまたはダイナミズム型のパローロという組み合わせが濃厚。ヴェッラッティも不在ということになると、T・モッタまたはジョルジーニョとモントリーボまたはパローロという組み合わせになるだろう。
いずれにしてもマルキージオとヴェッラッティというペアと比べれば2ランクは見劣りすると言わざるをえない。返す返すも痛いマルキージオの離脱である。
文:片野道郎
【著者プロフィール】
片野道郎/1962年生まれ、仙台市出身。95年からイタリア北部のアレッサンドリアに在住し、翻訳家兼ジャーナリストとして精力的に活動中。カルチョを文化として捉え、その営みを巡ってのフィールドワークを継続発展させる。『ワールドサッカーダイジェスト』では、現役監督のロベルト・ロッシ氏とのコラボによる戦術解説や選手分析が好評を博している。