ミラン番記者の現地発・本田圭佑「ブロッキ新監督の下でバックアッパーに降格…。再び這い上がれるか?」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2016年04月20日

ブロッキ・ミランのトップ下はボナベントゥーラだった。

4月17日のサンプドリア戦でベンチスタートだった本田。結局、ブロッキ新監督の初陣で出番は与えられなかった。写真:Alberto LINGRIA

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「みんなブラボー!」
 
 4月17日のサンプドリア戦で久々の勝利を得たあと、マリオ・バロテッリがこんなコメントと共に1枚の写真を自身の『インスタグラム』にアップした。そこに写っていたのはマリオの他に、ジェレミー・メネーズ、クリスティアン・サパタ、カルロス・バッカ、そして本田圭佑。ただほかのメンバーが満面の笑みでピースする中、本田は微笑んでいるものの、表情に力がなかった。
 
 それもその筈、5試合でたった勝点2と低調極まりなかったチームが勝利を取り戻したことは確かに嬉しかったろうが、彼個人としては「ブラボー!」という状況ではなかったのだから。4月12日にシニシャ・ミハイロビッチからクリスティアン・ブロッキに監督が代わって以降、本人がミラネッロ(ミランの練習場)で感じていた懸念が、現実となってしまったのだ。
 
 ブロッキが導入した4-3-1-2システムには、本田の入り込む場所がなかった。新監督での初陣で、背番号10は試合を通じてベンチを温めたのだ。そして今のところ、翌節のカルピ戦(4月21日)も同じ状況に置かれそうだ。
 
 大方の予想通り、ブロッキ・ミランにおけるトレクアルティスタ(トップ下)は、ジャコモ・ボナベントゥーラだった。ミハイロビッチが今シーズン序盤に同じく4-3-1-2を使っていた時も、彼は本田の一番のライバルだった。
 
 しかし、今回のサンプドリア戦で私は、ある確信を得た。「ボナベントゥーラはトレクアルティスタのタイプではない」、ということだ。なぜならこのポジションに必要な“タイミングの感覚”を、このイタリア人MFは持ち合わせていないからだ。インサイドハーフもしくはウイング/サイドハーフのほうが、ボナベントゥーラの特性をより活かしやすい。
 
 サンプドリア戦の71分に決まったカルロス・バッカの決勝点が、その好例だ。このゴールをアシストしたのは他ならぬボナベントゥーラだったが、彼はこの時に中央ではなく右サイドに位置。ドリブルで相手DF2人を抜き去って、バッカに絶妙なグラウンダーのパスを通した。しかし、2人が息の合った連携を見せたのは、このシーンが最初で最後だった。
 
 とはいえ、アシストの場面のドリブル突破が象徴する通り、ボナベントゥーラは本田に比べてボールを持った際の動きが機敏だし、よりテクニカルで予測不可能だ。そのためブロッキはしばらくの間、彼をトレクアルティスタで起用し続けるだろう。

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