【イタリア代表｜チーム＆監督 採点＆寸評】
チーム　4.5
３月24日のスペイン戦で機能した３-４-３を引き続き採用するも、同じチームとは思えない出来で４失点の惨敗。個々がアグレッシブさとスピード感に欠けたためプレッシングがハマらず、チーム全体が常に間延びした。連携を利した速攻からのフィニッシュという攻撃パターンも、絡む人数が少なくほとんど機能しなかった。
 
監督 アントニオ・コンテ　５
ベルナルデスキ、インシーニェ、アチェルビなどEUROに向けて当落線上の選手を先発起用し、その後もオカカやデ・シルベストリなどテストを繰り返す。23人枠のメンバー選考の色合いが強いゲームだったとはいえ、あまりに勝敗を度外視しすぎた印象が否めない。
 
【イタリア代表｜選手 採点＆寸評】
［GK］
１ ジャンルイジ・ブッフォン　５
大きな責任のある失点はなかったが、全体的に鋭さとスムーズさに欠ける。出足が遅れてPKを献上した場面はその象徴的なシーンだった。
 
［DF］
４ マッテオ・ダルミアン　５
流動的に動くドラクスラーとゲッツェを掴みきれず、２失点目ではフロレンツィとのパートナーシップを誤る。やはり３バックの一角では、SBで見せる推進力を十分に活かしきれない。
 
19 レオナルド・ボヌッチ　4.5（61分OUT）
１失点目はクリア、３失点目はスリップと痛恨のミスが二度。後者で膝を痛めて途中交代を余儀なくされるなど、踏んだり蹴ったりだった。
 
15 フランチェスコ・アチェルビ　4.5
ポジショニングが常に中途半端で、国際レベルではスピード不足も致命的。２失点目ではミュラーへの寄せが甘く楽々とラストパスを許し、PKに繋がったシーンでも戻りが遅れた。
 
［MF］
24 アレッサンドロ・フロレンツィ　５（62分OUT）
ヘクターとの主導権争いで後手を強いられる。縦の推進力や飛び出しなど武器をほとんど発揮できず、守備でもポジショニングが甘かった。
 
18 リッカルド・モントリーボ　５
積極的に縦パスを狙うも成功率は低く、48分には良い形でゴール前に飛び出したがシュートミス。故障明けも起因してか、終盤には息切れした。
 
８ チアゴ・モッタ　4.5（69分OUT）
ボールが集まるも繋ぐのが精一杯で、チャンスに繋がったパスは交代直前の１本だけ。29分にはスリップでピンチを招いた。MOM級だったスペイン戦とは雲泥の出来。
 
23 エマヌエル・ジャッケリーニ　５（69分OUT）
14分には裏を取られたところを引っかけてイエローカードを頂戴するなど、ルディにしてやられる。ビルドアップのミスも多かった。
 
※採点は10点満点で「６」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。