国内リーグをより充実させたい
そうしたなかで、どうしてもピッチ内の解決力の希薄さと、個人戦術というところが勝負にさらされてしまう。それでも後半に「選手も疲れてくるので新しい選手を入れて、日本側も強くなるので、それに対応していかないといけなかった。とにかく難しかった」と相手監督も振り返る反撃に持っていけたことは、敗戦のなかでもポジティブな要素になる。
左サイドから攻撃を活性化することで、スウェーデンの勢いを止めた遠藤純(エンジェル・シティ)をはじめ、途中交代の選手たちが終盤の1点をもぎ取った事実は希望になる。
池田監督が継続してチームを率いるうえで「ボールを奪う、ゴールを奪う」という基本コンセプトをベースに、対戦相手のストロングを消し、ウィークを突くなかに、大会5得点を記録した宮澤ひなたの一瞬のスピードのような、選手のスペシャリティを組み合わせで発揮させていく方向性に変わりはないはず。
左サイドから攻撃を活性化することで、スウェーデンの勢いを止めた遠藤純(エンジェル・シティ)をはじめ、途中交代の選手たちが終盤の1点をもぎ取った事実は希望になる。
池田監督が継続してチームを率いるうえで「ボールを奪う、ゴールを奪う」という基本コンセプトをベースに、対戦相手のストロングを消し、ウィークを突くなかに、大会5得点を記録した宮澤ひなたの一瞬のスピードのような、選手のスペシャリティを組み合わせで発揮させていく方向性に変わりはないはず。
ただ、もっと強度を高めて、強豪のプレッシャーにも負けないボールの動かしなどをベースアップさせること、そして準備したものを上手く出せない時に、ピッチ内で選手がどう解決していくか。
そうした個の部分は、代表活動だけでは決して高められない。かつての熊谷がそうであるように、海外で挑戦する選手たちが、厳しい環境に揉まれながら個を高めることもそうだが、WEリーグなど国内の女子サッカーをもっと良い意味で厳しい環境にしていくことも重要になる。
今回の活躍で、何人かの選手はWEリーグから海外に旅立つことになるかもしれない。その代わりに、外国人選手をもっと引き入れるとか、そういったダイナミックな動きが合わさって、なでしこジャパンの推進力になっていくはずだ。
取材・文●河治良幸
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