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「2日間ぐらい寝られなかった」自分でも驚くほど悩んだG大阪移籍。途中出場が続くも「このクラブを選んで良かった」と思えたのは…【パリの灯は見えたか|vol.3 山本理仁】

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希

2023年05月03日

新天地では今まで味わったことのない充実感を得た

山本理仁(やまもと・りひと)01年12月12日生、神奈川県出身。179センチ・71キロ。創造性豊かな技巧派レフティ。写真:松尾祐希

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 東京Vに所属していた際の負傷(内側楔状骨骨折)のため 、復帰まで3か月を要し 、移籍初年度は2試合(計23分)の出場に留まった。それでも、新たな環境での挑戦は刺激的だったという。

「このクラブを選んで良かった。選手の質が高く、練習から緊張感が違った。そういう日々を過ごしているからこそ、大事な局面で自分のクオリティを発揮できる」
 
 ほとんど試合に出られなかったが、残留争いの真っ只中に行なわれた31節・柏戦(0-0)、32節・横浜戦(2-0)でピッチに立てたのは財産だった。東京Vでは昇降格に絡んでおらず、今までに味わった経験がない緊張感を味わえたからだ。

 そうした経験値を携え、今季はキャンプ中からレギュラー争いに身を投じた。イスラエル代表のネタ・ラヴィ、ブラジル国籍のダワンといった助っ人とアンカーのポジションを競い、インサイドハーフには経験値豊富な宇佐美貴史もいる。そうしたハイレベルな戦いの中で今季はリーグ戦7試合出場で先発は1度。出場時間は137分に留まっているが、充実感は今までのサッカー人生で最もある。
 
 U-22日本代表でも同世代の仲間と接し、海外組との会話から新たなモチベーションをもらった。プレー面でも新たな発見があり、今年3月の海外遠征では「東京V時代よりも判断スピードが上がり、できる手応えは得た」という。

 春の匂いが漂うパナソニックスタジアム吹田。慣れ親しんだヴェルディを離れ、早9か月が経過した。レギュラーの座は勝ち取れていない。リーグ戦では途中からの出場が続く。しかし、山本の表情は充実感に満ち溢れている。

 理仁と書いて“リヒト”と呼ぶ。名前の由来はドイツ語で“光”だ。

「優先順位はA代表。そこからオリンピックに行きたい」

 パリ五輪まで残り1年2か月。光を探し続けてきたプレーメーカーは、向上心を持って直向きに走り続ける。自分の未来を切り開くべく、今は最高のクラブでさらなる高みを目ざす。

※このシリーズ了

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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