「2日間ぐらい寝られなかった」自分でも驚くほど悩んだG大阪移籍。途中出場が続くも「このクラブを選んで良かった」と思えたのは…【パリの灯は見えたか|vol.3 山本理仁】
カテゴリ:Jリーグ
2023年05月03日
ヴェルディを去る決断は簡単ではなかった
「1回力が抜けた」という山本は守備のタスクを担いながら、攻撃面では才気溢れるプレーでチームを牽引。2022年シーズンは開幕からレギュラーとしてハイパフォーマンスを見せ、パリ五輪世代の代表チームでも立ち上げから重要な役割を担った。
3月下旬のドバイカップではキャプテンマークを巻き、第2戦のカタール戦では “キャプテン翼”を彷彿させる難易度が高いボレーシュートを捻じ込んだ。ゲームを作る役割に加え、攻撃面では勇猛果敢にゴールを狙う。肝心の守備面でもハードワークを怠らず、第3戦のサウジアラビア戦では、最終盤まで足を止めずに身体を張ってチームのために戦い続けた。
「当たり前にやっただけ」
そういった山本の表情からは充実感が滲み、サッカーを心の底から楽しんでいる様子が伺えた。
その後も好調をキープし、クラブでも代表でも安定したプレーを披露。6月のU-23アジアカップでは代表で主力として活躍し、大岩剛監督からの信頼も勝ち取った。そして、迎えた7月。山本はサッカー人生で最も大きな決断を下す。15年近く過ごした東京Vから巣立つ意思を固めたのだ。きっかけは7月のE-1選手権だった。
3月下旬のドバイカップではキャプテンマークを巻き、第2戦のカタール戦では “キャプテン翼”を彷彿させる難易度が高いボレーシュートを捻じ込んだ。ゲームを作る役割に加え、攻撃面では勇猛果敢にゴールを狙う。肝心の守備面でもハードワークを怠らず、第3戦のサウジアラビア戦では、最終盤まで足を止めずに身体を張ってチームのために戦い続けた。
「当たり前にやっただけ」
そういった山本の表情からは充実感が滲み、サッカーを心の底から楽しんでいる様子が伺えた。
その後も好調をキープし、クラブでも代表でも安定したプレーを披露。6月のU-23アジアカップでは代表で主力として活躍し、大岩剛監督からの信頼も勝ち取った。そして、迎えた7月。山本はサッカー人生で最も大きな決断を下す。15年近く過ごした東京Vから巣立つ意思を固めたのだ。きっかけは7月のE-1選手権だった。
「あの時はジョエル、ザイオン(鈴木彩艶/浦和)、真大(細谷真大/柏)がパリ五輪世代からメンバーに入っていた。その時に記事で森保(一)監督のコメントを見たんです。(スケジュールの問題も含めて)J2からは選びにくいのかなと。やっぱり上を目ざさないといけない。そう感じたんです。ヴェルディの居心地が良過ぎたのも自分の中であった。環境を変える必要性があったんです」
新たな道に進むしかない。しかし、その一方でヴェルディに対する思い入れが強く、何も残していない状況で去れないとも感じていた。
「ヴェルディからは残ってほしいと言われていたし、(もっと結果を残せば直接)海外に行ける可能性もある。でも、ガンバからの回答期限も迫っていて…。本当に夜も眠れないし、布団に入ってもドキドキして、2日間ぐらい寝られなかった。オファーが来て幸せだったのに…。ここまでしんどかったのは初めて。本当にヴェルディが大好きだし、仲間と離れるのもすごく嫌で不安も大きかった。移籍は冬でもいいのでは?とも思いましたから」
自身でも驚くほど悩んだ。同級生・藤田がステップアップを果たしており、その姿を見て「オファーが来たら迷わずに行きたい」という想いがあった。しかし、いざその状況に置かれると、決断は簡単ではない。
そう気付かされた山本は、「副キャプテンを任されていた自分が抜けることはどういうことなのか。チームに対する申し訳なさが一気に湧いてきた」。苦悩の日々を過ごし、辿り着いた答えは――。新天地で新たなスタートを切ることだった。
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新たな道に進むしかない。しかし、その一方でヴェルディに対する思い入れが強く、何も残していない状況で去れないとも感じていた。
「ヴェルディからは残ってほしいと言われていたし、(もっと結果を残せば直接)海外に行ける可能性もある。でも、ガンバからの回答期限も迫っていて…。本当に夜も眠れないし、布団に入ってもドキドキして、2日間ぐらい寝られなかった。オファーが来て幸せだったのに…。ここまでしんどかったのは初めて。本当にヴェルディが大好きだし、仲間と離れるのもすごく嫌で不安も大きかった。移籍は冬でもいいのでは?とも思いましたから」
自身でも驚くほど悩んだ。同級生・藤田がステップアップを果たしており、その姿を見て「オファーが来たら迷わずに行きたい」という想いがあった。しかし、いざその状況に置かれると、決断は簡単ではない。
そう気付かされた山本は、「副キャプテンを任されていた自分が抜けることはどういうことなのか。チームに対する申し訳なさが一気に湧いてきた」。苦悩の日々を過ごし、辿り着いた答えは――。新天地で新たなスタートを切ることだった。
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