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【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「“拷問”から逃れるには1月の移籍も考慮すべきだ」

カテゴリ:連載・コラム

マルコ・パソット

2015年12月01日

ガッリアーニともう一度話してみるのも手だが…。

サンプドリア戦で大活躍した怪童ニアング。バロテッリやメネーズが怪我から復帰すれば、この逸材が右サイドに回され、本田の出番をさらに奪うかもしれない。(C)Alberto LINGRIA

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 しかし残念ながら、それすらもかなり飛躍した仮定の話だ。現実的には、本田は自分の置かれている立場をもう少し冷静に見直し、次の手を考えたほうがいいだろう。
 
 本田が退団を希望すれば、ミランは受け入れる可能性が小さくない。ただ、移籍先はそれに値するチームを慎重に選ぶべきだ。本田としてもハイレベルな戦力があり、良い条件の契約を提示してくれるクラブを望むだろう。
 
 例えば、ここにきて噂に上っているウェストハム。プレミアリーグは素晴らしいリーグだし、本拠地は大都市ロンドンだ。本当ならば悪くはない話である。
 
 しかし、個人的に1月の移籍はあまり勧められない。なぜならこの時期に選手を欲しがっているチームは、往々にして夏の補強の失敗を取り戻したい、怪我をした主力の穴埋めをしたい、と考えているチームが多いからだ。
 
 移籍する際はその点を見極める必要がある。動くなら夏のほうが明らかにベストだが、ただこのどうあがいても変えられそうもない現状を考えれば、やはり冬にチームを変えることも視野に入れて動いたほうがいいだろう。
 
 ガッリアーニともう一度じっくり話してみるというのも、ひとつの手だ。腹を割って話し合い、シーズン後半の自分に何が待っているかをまず知るのだ。そのうえで決断しても遅くはない。
 
 ただ、今シーズンのミランにはヨーロッパ・カップ戦がない。セリエA以外はコッパ・イタリアだけなのだ。つまり、ターンオーバーはほとんどないと考えていい。そう考えると、本田のミランでの未来はやはり前途多難だ。
 
 とにかくまず何よりも、本田自身がどうしたいかをはっきり決めるべきだ。自分の去就を決められるのは、彼自身だけなのだから。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
 
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
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