「ベルギーのクラブは『日本人選手は堅い』と見ている」
STVVの予算規模は18クラブ中12番目くらいと推測される。サポーターからは「プレーオフ1(リーグ優勝、欧州カップ戦出場権を決めるプレーオフ)は俺たちの悲願」と訴えられるが、今季は上位4チーム、来季は6チームに与えられるプレーオフ1行きのハードルは高い。
「今、ベルギーは8強で、どこが優勝するか分からない。彼らの予算はSTVVの2倍、3倍ある。18-19シーズンは7位で惜しくもプレーオフ1に行けなかったけれど、やり続けて思うのは選手個々の力の差が正直あります。今季はアンデルレヒトが苦しんでいる(26節終了時で9位)とは言え、冷静に一人ひとりの個を見ると質が高い。監督が個をうまく束ねてないだけなんです。しかし、STVVが監督で失敗すると苦戦する。うちは『選手はいるから監督を変えれば立て直すことができる』チームではない」
資金力の差を補うのが日本人選手ということになる。
「STVVのストロングポイントはやっぱり日本人選手なんですよ。僕らが獲る日本人選手には外れがまず無い。ピッチの上には日本人選手が4人、5人いる。サッカーは11人でやるスポーツだから大きいですよね。だから日本人選手の補強で失敗することはできない。林は昨季7ゴール。今季もここまで(第26節時点)7ゴールだから、もっと数字が伸びるでしょう。このくらい得点を獲るアタッカーを獲得するのはお金がかかる。こうした選手の供給源が無くなると、STVVはキツくなると思います」
「今、ベルギーは8強で、どこが優勝するか分からない。彼らの予算はSTVVの2倍、3倍ある。18-19シーズンは7位で惜しくもプレーオフ1に行けなかったけれど、やり続けて思うのは選手個々の力の差が正直あります。今季はアンデルレヒトが苦しんでいる(26節終了時で9位)とは言え、冷静に一人ひとりの個を見ると質が高い。監督が個をうまく束ねてないだけなんです。しかし、STVVが監督で失敗すると苦戦する。うちは『選手はいるから監督を変えれば立て直すことができる』チームではない」
資金力の差を補うのが日本人選手ということになる。
「STVVのストロングポイントはやっぱり日本人選手なんですよ。僕らが獲る日本人選手には外れがまず無い。ピッチの上には日本人選手が4人、5人いる。サッカーは11人でやるスポーツだから大きいですよね。だから日本人選手の補強で失敗することはできない。林は昨季7ゴール。今季もここまで(第26節時点)7ゴールだから、もっと数字が伸びるでしょう。このくらい得点を獲るアタッカーを獲得するのはお金がかかる。こうした選手の供給源が無くなると、STVVはキツくなると思います」
日本人で半分近く固めたSTVVが毎年安定した成績を残していることによって、ベルギーの各クラブは日本人選手の利点に気づいた。
「私たちが運営し始めてから、STVVは1シーズンだけ残留争いをしましたが、安定して真ん中くらいにいるじゃないですか。それを見たベルギーのクラブは『日本人選手は堅い』と見ている。ユニオンで昨季、三笘薫が活躍しましたが、今は町田浩樹の評価が高いんです。オーステンデの坂元達裕、コルトレイクの渡辺剛、サークル・ブルージュの上田綺世はチームの主軸ですよね。怪我をする前はアントワープの三好康児も活躍した」
以前、STVVにいたベルギー人のフロントは日本人選手に対する評価が低く、現在のクラブで働き始めたとき「俺は日本人選手を獲らない」と言っていたという。しかし、彼は今、積極的に日本人選手の獲得に乗り出している。この心変わりが、ベルギーリーグに於ける日本人選手に対する評価の変遷を示している
取材・文●中田徹
「私たちが運営し始めてから、STVVは1シーズンだけ残留争いをしましたが、安定して真ん中くらいにいるじゃないですか。それを見たベルギーのクラブは『日本人選手は堅い』と見ている。ユニオンで昨季、三笘薫が活躍しましたが、今は町田浩樹の評価が高いんです。オーステンデの坂元達裕、コルトレイクの渡辺剛、サークル・ブルージュの上田綺世はチームの主軸ですよね。怪我をする前はアントワープの三好康児も活躍した」
以前、STVVにいたベルギー人のフロントは日本人選手に対する評価が低く、現在のクラブで働き始めたとき「俺は日本人選手を獲らない」と言っていたという。しかし、彼は今、積極的に日本人選手の獲得に乗り出している。この心変わりが、ベルギーリーグに於ける日本人選手に対する評価の変遷を示している
取材・文●中田徹