「両親からずっと言われてきたことを忘れたことはなかった。それを選手たちにも反映させたかった」
「(両親からは)子供のころから、『仲間を大事にしろ』とずっと言われてきた。その志を忘れたことはなかった。それを選手たちにも反映させたかったし、それを彼らがやってくれた。クラブスタッフやサポーター、番記者の方にもジュビロ愛を感じるし、クラブハウスを掃除してくるおばちゃんとか、ボランティアでサポートしてくれる人、街ぐるみエリアぐるみで、チームをサポートしてくれた。その気持ちは今後も必ず生きると思うし、これからも選手にはより強く訴えていきたい。やっぱり仲間はいいものだと改めて思いましたね」
昇格が決まると、ゴール裏のサポーターの前で、選手たちに胴上げされ、7回宙を舞った。
「選手たちの顏を思い出しながら、サポーターの声を噛みしめながら、気持ちよく跳ね上がっていました。まだまだこれがゴールではないですし、我々はJ1でどう戦うかというのにフォーカスして、チームを作ってきている。でも、ここからがまた茨の道だなと。我々はJリーグ20位のクラブなので、失うものはないですし、とにかくエレベータークラブにならないことが第一。J1に上げた監督になれたけど、落とした監督にならないようにしたい。J1で見てほしい選手がたくさんいるクラブだと思うので、J1へ殴り込んで暴れまくろうなんて気はさらさらないですけど、やっぱりJ1というそのハードルにしがみついて、1年2年と言わずに何十年とやっていけるクラブになりたいなと思います」
「美しく、強いサッカー」を演出し、サッカーファンを魅了し続けたレフティが、指揮官としてJ1へ戻ってくる。その手腕がどんな絵を描いてくれるのか? 春の訪れを待ちたい。
取材・文:寺野典子(フリーライター)
昇格が決まると、ゴール裏のサポーターの前で、選手たちに胴上げされ、7回宙を舞った。
「選手たちの顏を思い出しながら、サポーターの声を噛みしめながら、気持ちよく跳ね上がっていました。まだまだこれがゴールではないですし、我々はJ1でどう戦うかというのにフォーカスして、チームを作ってきている。でも、ここからがまた茨の道だなと。我々はJリーグ20位のクラブなので、失うものはないですし、とにかくエレベータークラブにならないことが第一。J1に上げた監督になれたけど、落とした監督にならないようにしたい。J1で見てほしい選手がたくさんいるクラブだと思うので、J1へ殴り込んで暴れまくろうなんて気はさらさらないですけど、やっぱりJ1というそのハードルにしがみついて、1年2年と言わずに何十年とやっていけるクラブになりたいなと思います」
「美しく、強いサッカー」を演出し、サッカーファンを魅了し続けたレフティが、指揮官としてJ1へ戻ってくる。その手腕がどんな絵を描いてくれるのか? 春の訪れを待ちたい。
取材・文:寺野典子(フリーライター)