J２リーグ最終節の大分対磐田は11月23日、大分銀行ドームで14時から行なわれ、磐田が２-１で勝利を収め、J１への自動昇格を決めた。
 
　前節終了時点で２位につけていた磐田は、３位の福岡と同勝点、得失点差では５点上回ってこの大分戦を迎えた。数字上ではやや有利な磐田だったが、立ち上がりはやや硬さが見られ、21位でJ３との入れ替え戦が視野に入る大分に攻勢を許す展開に。大分の縦に速い展開からたびたび決定機を許すが、その都度GKカミンスキーが好守でゴールを許さない。
 
　磐田はジェイのクロスからアダイウトンが惜しいヘディングシュートを放つ場面もあったものの、ゴールを奪うことはできず前半はスコアレスで折り返した。
 
　前半を終えて敵地で岐阜と対戦している福岡が１点をリード。この時点で、福岡に後れを取る形となった磐田は、１トップをジェイから森島にスイッチして勝負をかける。
 
　立ち上がりから大分ゴール前に殺到し、プレッシャーを掛けていた磐田だが、50分には一転してピンチを迎える。カウンターからエリア内で為田にシュートを許し、ヒヤリとさせられる。逆に磐田は、その１分後に太田のクロスに森島がダイビングヘッドで合わせるが、GK武田の好守に阻まれた。
 
　そして61分、磐田がついに待望の先制点を挙げる。CKのこぼれ球を拾った小林がゴール前にクロスを上げると、最後は混戦から伊野波が押し込んだ。この時点で再び磐田が福岡を上回る。
 
　リードを奪った磐田は、反撃を試みる大分に付け入る隙を与えず、堅い守備からカウンターを狙いつつゲームを支配。１-０のまま試合は終盤へと突入する。
 
　しかし試合は終盤にきて急展開を見せる。まずは90分、大分は右サイドを破った為田のクロスを受けたパウリーニョが強烈なミドルを突き刺す。大分が１-１の同点に追いついた。この時点で福岡は岐阜を４-１とリード。磐田は再び福岡に上回られてしまう。
 
　それでもその１分後、再びスコアが動く。直後のキックオフから左サイドへ展開した磐田は、上田のクロスを受けた小林が左足のシュートを大分ゴールにねじ込む。磐田が２-１で再び大分をリードした。
 
　そして、その後の大分の反撃を凌いだ磐田が２-１で勝利。これで磐田は福岡に同勝点ながら得失点差で３点上回って２位の座を確保し、J１自動昇格を決めた。磐田は３年ぶりのJ１復帰となった。