結局は勝負どころの試合で勝てなかった。
結局は、「勝負弱い」というレッテルを剥がせなかった。
フィッカデンティ監督が就任2年目の今季は、内容以上に結果を求めるサッカーでリーグチャンピオンを目指した。
「とにかくゼロに抑える」(森重)
「観ていて面白くないかもしれませんが、とにかく今は結果。割り切ってやっています」(太田)
シーズン中の練習後や試合後、選手たちに今季のチームのスタンスについて話を聞けば、決まってこんな答が返ってきた。実際、その決意が感じられる試合は、少なからずあった。
リーグ戦で先制した試合は17勝1敗と抜群の勝率(およそ95パーセント)を誇り、クリーンシート(完封試合)は14を数えた。堅守をベースに先行逃げ切りの必勝パターンを印象付けたところに、選手たちの覚悟は見て取れた。
川崎との多摩川クラシコを太田と武藤のゴールで制した際は、編集部員のひとりから「この勢いは本物かもしれないですね。優勝増刊の準備は進んでいますか(笑)」と言われた。確かに、あの試合は久しぶりに興奮したし、このまま勝負弱さを払拭してくれるかもしれないとの期待はあった。
しかし結果的に、“勝負どころの試合”にはなかなか勝てなかった。
唯一の逆転負けを喫した第1ステージ・6節の広島戦、首位浮上のチャンスがあった同11節、12節の鹿島と浦和との連戦、そして第2ステージ13節に広島を下して「さあ、ここから」という終盤戦でのホーム3連戦(14節の湘南戦、15節の浦和戦、17節の鳥栖戦)で、いずれも白星を掴めなかった。
いただけないのは、第2ステージのホームのラスト3試合でひとつも勝てなかった点だ。勝負──結果にこだわって戦ってきたチームが、それがなにより求められた3ゲームで勝てなかったのだ。
湘南戦も浦和戦も最後まで選手たちは懸命に戦っていた。鳥栖戦もゴールを目指して頑張っていたという見方もできるが、今季のチームが求めていたのは内容以上に結果だ。その結果を出せず、チャンピオンシップの出場権を逃したのだから、今季は明らかに失望のシーズンだった。
確かに年間勝点はクラブ史上最多を更新した。しかしそれに、どの程度の価値があるのか。
フィッカデンティ監督が就任2年目の今季は、内容以上に結果を求めるサッカーでリーグチャンピオンを目指した。
「とにかくゼロに抑える」(森重)
「観ていて面白くないかもしれませんが、とにかく今は結果。割り切ってやっています」(太田)
シーズン中の練習後や試合後、選手たちに今季のチームのスタンスについて話を聞けば、決まってこんな答が返ってきた。実際、その決意が感じられる試合は、少なからずあった。
リーグ戦で先制した試合は17勝1敗と抜群の勝率(およそ95パーセント)を誇り、クリーンシート(完封試合)は14を数えた。堅守をベースに先行逃げ切りの必勝パターンを印象付けたところに、選手たちの覚悟は見て取れた。
川崎との多摩川クラシコを太田と武藤のゴールで制した際は、編集部員のひとりから「この勢いは本物かもしれないですね。優勝増刊の準備は進んでいますか(笑)」と言われた。確かに、あの試合は久しぶりに興奮したし、このまま勝負弱さを払拭してくれるかもしれないとの期待はあった。
しかし結果的に、“勝負どころの試合”にはなかなか勝てなかった。
唯一の逆転負けを喫した第1ステージ・6節の広島戦、首位浮上のチャンスがあった同11節、12節の鹿島と浦和との連戦、そして第2ステージ13節に広島を下して「さあ、ここから」という終盤戦でのホーム3連戦(14節の湘南戦、15節の浦和戦、17節の鳥栖戦)で、いずれも白星を掴めなかった。
いただけないのは、第2ステージのホームのラスト3試合でひとつも勝てなかった点だ。勝負──結果にこだわって戦ってきたチームが、それがなにより求められた3ゲームで勝てなかったのだ。
湘南戦も浦和戦も最後まで選手たちは懸命に戦っていた。鳥栖戦もゴールを目指して頑張っていたという見方もできるが、今季のチームが求めていたのは内容以上に結果だ。その結果を出せず、チャンピオンシップの出場権を逃したのだから、今季は明らかに失望のシーズンだった。
確かに年間勝点はクラブ史上最多を更新した。しかしそれに、どの程度の価値があるのか。