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【磐田】他界した両親からの言葉が支えに… 魅惑のレフティ名波浩が指揮官としてJ1に帰ってくる!

カテゴリ:Jリーグ

寺野典子

2015年11月24日

昇格レースのなか、限られたスタッフ以外に父親が他界した事実を知らせなかった。

サポーターとともに撮った昇格の記念写真。磐田は3年ぶりのJ1復帰となる。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 新シーズン開幕を前に名波ジュビロは本格的に始動した。J1での戦いを見据えてのスタートだった。
 
「シュートを打つ」「攻守の切り替え」「セカンドボールを予測する」「コミュニケーション」とテーマを明確にし、「前への推進力」だけでなく、「勝点3への執着心」を促した。戦術的なテーマだけでなく、「サボらない、諦めない、切らさない」という3つの約束も掲げている。
 
 現役引退後に解説者の仕事をする時も、できるかぎり、ピッチレベルで試合を見るように努め、監督としての仕事の準備を続けてきた。それは試合だけでなく、多くの監督の仕事を間近で見る機会にもなったに違いない。その結果、シンプルなキーワードを何度も何度も繰り返し伝えることで、選手たちの意識改革に成功した。交代出場する選手はもちろん、給水タイムで近くに来た選手にも必ず声をかけ、肩を叩く。押し込まれて苦しい状況で、DFが大きく長いボールを蹴り出すとサムアップでそのプレーを称えた。
 
「プレーヤーとしては淡々とやってきたので、監督業になって、喜怒哀楽を入れていくなかで、もう少し、自分自身もやれることがあるんじゃないかなと実感しています」
 Jリーグでの指導歴だけでなく、監督歴もなかった新人監督は、自らが変わることから始めたのかもしれない。
 
 11月15日の横浜FC戦後の会見で、数日前に父親が他界したことを告白。容体が急変したことも含めて、限られたスタッフ以外にはその事実を伝えなかった。昇格を果たす姿を見せられなかった無念。涙で言葉を詰まらせながら語る姿には、息子としての悲しみが溢れていた。と同時に「同情はいらない」という指揮官としての強さもあった。母の墓前に昇格を誓い始まった監督としてのキャリアを支えたのは両親の言葉だった。
 
 
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