「やはりメッシですかね。優勝やゲーム自体というより、そこまでの道のり、背景が。彼が今まで何を背負ってきたかとか、チームメイトが子どもの頃に彼に憧れていたとか、そういった背景を想像し、考えるとすごいな、と」
改めて「サッカーっていいな」と感動したシーズンオフでもあった。そのサッカーに携われている今。そしてやりたいことをやれる立場にいる自分。ありがたい。この感謝の念は、サポーターに対しても同様にある。
「ホーム初勝利となった流通経済大ドラゴンズ龍ケ崎戦は、本当にたくさんの応援が選手たちの力を引き出してくれました。あの試合がもしアウェーだったら、同じ結果にはなっていなかったかもしれない」
監督としての喜びは「上に上がること」だと言う。今シーズン、昇格を目指すために突き詰め、打つべき手は打った。そして自分にベクトルを向け、今できることをやり切っていく。サポーターも含めて、あの不思議な感じ=負ける気がしない感覚を共有したい。
「奥戸の勝利、つまりホームの勝利は、本当にみんなが笑顔になれる素晴らしい空間だと感じています。その空間を昨シーズンはあまり作れなかったので、今年はたくさん作り出したい。そのための後押しをしていただきたいですし、ともに戦って最終的にJFL昇格という目標を達成したいと考えています。ぜひ、引き続き応援してください」
※このシリーズ了
取材・文●伊藤 亮
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