「代表で試合に出て1点取ったくらいではあまり立場は変わらない」
――ハリルホジッチ監督の下で、これまで二度の代表活動に参加しました。
「緊張感があって、良いと思います。練習の時にもはっきりと指摘してくれるので」
――監督の話で印象的なのは?
「(今年4月にドイツとその近郊国のリーグに所属する選手で)食事会をしたのですが、そこに来た10人に対して、1時間半くらいかけてひとりずつ、みんなの前で厳しいことをズバッと言われて。みんなびっくりしていました(笑)。でも、嬉しいですよ。この歳になるとそこまで言ってくれる人はなかなかいない。高校生の時にはいましたけど、プロになってからはなかなかいません。ありがたいですね」
――どんなメッセージが?
「やっぱり、ゴール前でのプレーです。『ケルンの試合を観ているが、おまえはサイドに流れ過ぎだ』とか、『ゴール前にもっと入っていけ!』とか指摘されました」
――現体制でこれまで3つの代表戦に出場しましたが、自分のプレーを振り返ると?
「頭で考え過ぎていたかなと。あまり考え過ぎるのは良くないなと今は思っていますね」
――6月のシンガポール戦では、年上のチームメイトに対しても遠慮せずパスを要求する姿が見られました。
「さすがにもう、遠慮はないですよ」
――代表に入りたての頃は?
「少なからずありました」
――ハリルホジッチ監督のチーム立ち上げ時から代表に参加していますが、そのメリットは?
「ブラジル・ワールドカップでは、大会前にパッと代表に入って、パッと戦ったみたいな感じで、少し浮き足立った部分があったと思います。自分でも出来は良くなかったと思うし、力が入り過ぎていた。本大会に関しては反省することがたくさんあったので。そこは自分の未熟さでした。今回は予選から参加して、予選に勝って、本大会までしっかり戦えれば、前回よりは確実に良いプレーができると思います」
――ブラジル・ワールドカップが終わった後に、これからは清武弘嗣選手なども含めて、自分たちの世代が引っ張っていかないと、と話していました。
「次のワールドカップを27、8歳で迎えるので。その時に、中心選手になっていないようではダメだと思っています」
――代表でレギュラーになるには、なにが必要だと考えていますか?
「代表で試合に出て1点取ったくらいでは、あまり立場は変わらないと思います。だから、ドイツで結果を出すことですね。みんなそうやってきたと思うんですよ。所属チームでレギュラーとしてコンスタントに良い結果を出している選手が、代表でもレギュラーになっていますから」
――ロシア・ワールドカップに向けて、ゆっくりしている時間はありませんね!
「大事なのは積み重ねです。1年、1年の。ロシア・ワールドカップのことだけ考えても、なにも変わらない。今は本当に、ケルンで結果を出すことしか考えていません」
■プロフィール
おおさこ・ゆうや/ 1990年5月18日生まれ、鹿児島県出身。182センチ・73キロ。J1通算139試合・40得点。ブンデス1部通算29試合・4得点。ブンデス2部通算15試合・6得点。日本代表通算15試合・3得点。嗅覚、技術、競り合いの強さを備えるオールラウンドなストライカー。
取材・文:ミムラユウスケ
※『サッカーダイジェスト』9月24日号より抜粋
「緊張感があって、良いと思います。練習の時にもはっきりと指摘してくれるので」
――監督の話で印象的なのは?
「(今年4月にドイツとその近郊国のリーグに所属する選手で)食事会をしたのですが、そこに来た10人に対して、1時間半くらいかけてひとりずつ、みんなの前で厳しいことをズバッと言われて。みんなびっくりしていました(笑)。でも、嬉しいですよ。この歳になるとそこまで言ってくれる人はなかなかいない。高校生の時にはいましたけど、プロになってからはなかなかいません。ありがたいですね」
――どんなメッセージが?
「やっぱり、ゴール前でのプレーです。『ケルンの試合を観ているが、おまえはサイドに流れ過ぎだ』とか、『ゴール前にもっと入っていけ!』とか指摘されました」
――現体制でこれまで3つの代表戦に出場しましたが、自分のプレーを振り返ると?
「頭で考え過ぎていたかなと。あまり考え過ぎるのは良くないなと今は思っていますね」
――6月のシンガポール戦では、年上のチームメイトに対しても遠慮せずパスを要求する姿が見られました。
「さすがにもう、遠慮はないですよ」
――代表に入りたての頃は?
「少なからずありました」
――ハリルホジッチ監督のチーム立ち上げ時から代表に参加していますが、そのメリットは?
「ブラジル・ワールドカップでは、大会前にパッと代表に入って、パッと戦ったみたいな感じで、少し浮き足立った部分があったと思います。自分でも出来は良くなかったと思うし、力が入り過ぎていた。本大会に関しては反省することがたくさんあったので。そこは自分の未熟さでした。今回は予選から参加して、予選に勝って、本大会までしっかり戦えれば、前回よりは確実に良いプレーができると思います」
――ブラジル・ワールドカップが終わった後に、これからは清武弘嗣選手なども含めて、自分たちの世代が引っ張っていかないと、と話していました。
「次のワールドカップを27、8歳で迎えるので。その時に、中心選手になっていないようではダメだと思っています」
――代表でレギュラーになるには、なにが必要だと考えていますか?
「代表で試合に出て1点取ったくらいでは、あまり立場は変わらないと思います。だから、ドイツで結果を出すことですね。みんなそうやってきたと思うんですよ。所属チームでレギュラーとしてコンスタントに良い結果を出している選手が、代表でもレギュラーになっていますから」
――ロシア・ワールドカップに向けて、ゆっくりしている時間はありませんね!
「大事なのは積み重ねです。1年、1年の。ロシア・ワールドカップのことだけ考えても、なにも変わらない。今は本当に、ケルンで結果を出すことしか考えていません」
■プロフィール
おおさこ・ゆうや/ 1990年5月18日生まれ、鹿児島県出身。182センチ・73キロ。J1通算139試合・40得点。ブンデス1部通算29試合・4得点。ブンデス2部通算15試合・6得点。日本代表通算15試合・3得点。嗅覚、技術、競り合いの強さを備えるオールラウンドなストライカー。
取材・文:ミムラユウスケ
※『サッカーダイジェスト』9月24日号より抜粋