バルサ番記者が炙り出す――「新生ネイマール」を生んだ3大ポイント

カテゴリ:メガクラブ

ルイス・フェルナンド・ロホ

2015年10月28日

スアレスとのコンビネーションはいまや阿吽の呼吸だ。

(3)アシスト増が象徴する連携向上
 
 ラージョ・バジェカーノ戦の4ゴールを含めてここまで8得点を挙げているネイマールは、リーガ得点ランクのトップに立っている(9節終了時点)。しかし、とりわけ注目したいのは、ゴールではなくアシストだ。
 
 10月20日のBATEボリソフ戦ではイバン・ラキティッチに二度、その5日後のエイバル戦ではルイス・スアレスに再び二度のアシストをした。成長は明らかだ。
 
 とりわけスアレスとの連携が成熟。縦に抜けるスアレスにピンポイントのパスを送ったエイバル戦の得点シーンは、阿吽の呼吸の象徴だ。
 
 左サイドから中央に向かってドリブルで切れ込みながら、スアレスと絡むのか、あるいは自ら縦に抜ける(ラージョ・バジェカーノ戦はこのパターンでPKを奪取)のか、プレー選択の点でも一皮むけたように感じる。
 
 今シーズンのバルサは、ここまで公式戦15試合で23失点を喫するなど、守備に大きな問題を抱えている。
 
 現状では、バルサの美学である「攻め勝つ」しか道はない。そして、今のネイマールを見ていると、期待は膨らむばかりだ。ここにメッシが帰ってくれば、バルサ攻撃陣はサッカー史上でも空前絶後の破壊力を手にするかもしれない。
 
 メッシ、スアレス、ネイマールのトリデンテ(3トップ)は昨シーズン、公式戦通算で122ゴールを決めた。信じられない数字である。
 
 しかし、新生ネイマールがこのまま活躍すれば、今シーズンはそれを超える可能性が十分にある。
 
文:ルイス・フェルナンド・ロホ(マルカ紙)
翻訳:豊福晋
 
【著者プロフィール】
Luis Fernando ROJO(ルイス・フェルナンド・ロホ)/スペイン最大の発行部数を誇るスポーツ紙『マルカ』でバルセロナ番を20年以上務め、現在は同紙のバルセロナ支局長。ヨハン・クライフら往年の選手とも親交が深く、ジョゼ・モウリーニョとはブライアン・ロブソンの通訳時代から親密な関係を築く。
 
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