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【日本代表】ストライカー不遇の法則。佐藤寿人、豊田陽平…それでも代表監督に愛されなかった理由

カテゴリ:日本代表

加部 究

2015年10月16日

「(ドイツよりも)Jリーグのほうがゴールを奪うのが難しい」(チョン・テセ)

ブンデスリーガ時代のチョン・テセは、Jリーグで得点することの難しさを語っているが、DFのサイズなど国際基準と乖離したJリーグではFWの価値が推し測りにくい。(C) SOCCER DIGEST

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 東アジアカップの北朝鮮戦に象徴されるように、日本はアンダーカテゴリーでも単純なハイボール戦略に屈し続けている。そう考えれば、サイズのあるDF養成が必要なのは自明の理だが、見解が分かれるのは前線の方だ。
 
 アギーレは高さが必要だと考えたが、ヴァイッド・ハリルホジッチが、そこに固執する様子はない。杉本への期待の高さを見れば、サイズのあるFWは手札に加えたいのだろうが、現状では欧州で評価を確立している岡崎という切り札がある。なにより国際基準と乖離したJリーグでは、FWの国際試合での価値が推し測り難い。
 
 Jリーグでのゴールが著しく価値が低いというわけではない。例えば、ブンデスリーガ2部のボーフムでプレーをしていた頃、チョン・テセは「Jリーグのほうがゴールを奪うのが難しい」と話している。
 
「ドイツは1対1への意識に傾いているから、ひとり抜けばビッグチャンスになる。それに比べればJリーグは、ひとり抜いてもカバーリングの意識が高いから粘り強い守備で対応して来る」
 
 チョン・テセの証言をストレートに受け止めれば、Jリーグで得点王を競うストライカーなら、ブンデスリーガでもある程度の成績は望めることになる。だが岡田武史時代を除けば、21世紀の日本代表監督は外国人に委ねられている。対戦するDFが国際基準と比べて小さくて非力に映るJリーグでは、いくら活躍しても国際試合で同じように輝ける確証が持てない。李や大迫が敢えて欧州に挑戦したのも、本場でも出来ることを証明する目的も含まれていたはずだ。
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