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カズ落選の衝撃、歴史的ゴール、3戦全敗の教訓…98フランスW杯、元代表戦士が赤裸々に語る“初挑戦の記憶”

カテゴリ:日本代表

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2022年10月17日

「ゴール前のクオリティに差があった」(井原)

名良橋氏が「チームとしては途中まで手応えを感じていた」と振り返るクロアチア戦。日本にもチャンスはあったが決め切れなかった。(C)Getty Images

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――クロアチアとの第2戦も0-1で敗戦。どんな試合でしたか?

名良橋 かなり暑かったのは、ひとつポイントでしたよね?

井原 そうだね。暑さに慣れているのは日本で、有利に運ぶと考えていた。実際に日本が主導権を握った時間帯もあったし、アルゼンチン戦ほど圧倒されていない。

名良橋 クロアチアは1997年にキリンカップで対戦した時と比べて違いはありましたか? 僕はクロアチアと戦ったのがワールドカップで初なので聞きたいです。

井原 キリンカップで対戦した時とは招集メンバーが異なるから別チームだね。あとは当時は日本開催でアドバンテージもあった。ただ、個の能力が高いチームなのは変わらないよ。

名良橋 そうですよね。ワールドカップで僕がマッチアップしたのは、94~95年にユベントスでプレーした(ロベルト・)ヤルニでしたから。WOWOWのセリエA中継で見た選手が目の前にいると思って、また名前負けした(苦笑)。前半にドリブルでぶっちぎられて……。

井原 でも日本もチャンスはあった。

名良橋 そうですね。僕はやられたシーンもありましたが、チームとしては途中まで手応えを感じていた。

井原 そうだね。アルゼンチン戦ほど守備の時間は長くなかったけど、ゴール前のクオリティに差があった。

名良橋 僕らに決定機もありましたけど、裏を返せばクロアチアには相手の攻撃を跳ね返せる守備力があったなと。加えてチャンスを決め切る勝負強さもあった。

井原 そこは経験の差かもしれないよね。日本は国内組のみで、クロアチアにはヨーロッパで活躍する選手もいた。レベルの高い環境で紙一重の勝負を日々体感しているクロアチアのほうが一枚上手で、日本には余裕がなかった。

名良橋 確かに。日本はギア全開でないと勝てないと思い必死だった。余力がなかったかもしれないですね。
 
――クロアチアに敗れ、グループステージ敗退が決まったなかで迎えるジャマイカとの第3戦に向けて、チームの雰囲気は?

井原 消化試合とはいえ、ワールドカップの初勝利を飾れば、日本サッカーの歴史に残るから勝って帰ろうという雰囲気でしたね。ワールドカップの1試合には変わりないから、2002年大会につながる勝ち方をしようという想いでした。

名良橋 そうですね。アルゼンチン戦やクロアチア戦に比べれば、僕はジャマイカには名前負けしていると思わなかったし、何か後世に残したい想いが強かったです。
 
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