• トップ
  • ニュース一覧
  • 南葛SCが挑む「JFL昇格」という難関と、その先にあるJリーグ参入への道――GMの描く青写真は?

南葛SCが挑む「JFL昇格」という難関と、その先にあるJリーグ参入への道――GMの描く青写真は?

カテゴリ:特集

伊藤 亮

2022年01月31日

JFL、その先を見据えクラブの体制整備にも本格的に着手

南葛SCのオーナーで『キャプテン翼』の原作者である高橋陽一先生。チームには並々ならぬ情熱を注いでいる。写真:徳原隆元

画像を見る

 ここまでチーム補強を中心に話をしてきたが、先を見据えて動いている案件はまだまだある。

「選手個々の仕事の調整があるのですぐにとはいきませんが、来年からチーム練習を現在の夜間から午前に変更しようと動いています」

 関東リーグ1部の試合は日中。普段の練習が試合に繋がることを考えれば、身体を動かす時間帯は試合時間に近いに越したことはない。コンディション面において生活リズムが試合に及ぼす影響は大きい。これも近年南葛SCが抱えていた課題だった。

「あと、関東リーグ1部というハイレベルなカテゴリを戦ってくれている選手たちを大切にしたいので、現在5人の株式会社南葛SCの選手社員を20名に増やします」

 仕事とサッカーの両立。これは選手たちには切っても切り離せない切実な問題だ。その仕事面の精神的負担を少しでも軽減し、よりサッカーへ集中してもらう策だ。選手たちの都合に応じ、引退後まで含めて相談に乗っているという。その詳細に関してはまた別の機会に譲るが、現在岩本GMは「南葛SCモデル」なるビジネスモデルを構築中なのだ。

 一方で、Jリーグ入りを見越して2023年4月からはユースチームの立ち上げも予定されている。

「ユースチームに入ってくる選手、そしてトップチームの独身の選手たち用に寮も地元の葛飾区立石に用意しました。もともと寮だった建物で約50人が暮らせる作りになっています」

 さらに、かつてのインタビュー記事にもあったようにスタジアム建設の案件も進めつつ、女子、アカデミーもこれまでのNPO法人から株式会社南葛SCの運営に移行すべくテコ入れを行なっている。Jリーグまであと2つとなった今、いよいよ体制整備も本格化してきた。

「もちろん案件の一つひとつに優先順位をつけていくのは大事ですが、今は全てを同時進行で行なっています。正直、昇格に関してチーム戦力はそこまで心配はしていません。むしろ、その他のリーグ参入条件を満たせていけるかどうか。こちらの方が大変かもしれません」
 
【関連記事】
稲本潤一、今野泰幸、関口訓充が続々入団! 南葛SCはなぜ地域リーグでは異例の大型補強を行なったのか?――移籍交渉をしたGMを直撃!
立ち返るべきは「キャプテン翼」の哲学 南葛SC指揮官が明かした大一番を“戦う”覚悟とプライド
南葛SCが関東1部昇格を懸けて入替戦へ――指揮官が振り返る「継続とつながり」の2021シーズンリーグ戦
「足が遅いし背も小さい」南葛SCのアタッカーが得点王に! 仕事との両立でもハイパフォーマンスを発揮できたワケ
「葛飾区で盛り上がりたい」南葛SCの背中を押すサポーターたち。その情熱的行動に秘められた原動力

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ