「自分たちがボールを保持するスタイルは変わらないので、3バックでも4バックでも基本の戦い方は変えていません。守備に回った時に少し修正してどうなるかという点でやっていた感じです」
この間に、ケガをしていた選手が徐々に復帰し、チームとしての形が定まりつつあった感覚をおぼえたという。一方で目標を達成するには、もう負けられない状況になっていく。そんな中、シーズンでもうひとつのきっかけとなった試合がやってくる。9月5日に行なわれた東邦チタニウム戦だ。
「この試合でも退場者を出して10人での戦いになりました。でも本当に勝たなければいけない、というみんなの思いが出た戦いになりました。10人になってもすごく走っていましたし、戦っているだけでなく精度やスピードも上がった気がしたんです」
上位チームを相手に、退場者を出しても逆に押し込み続け、最後まで勝利を追い続けた。結果は引き分けだったものの、チームが吹っ切れた、そんな強烈な印象を残す試合となった。そしてこの後4連勝で一気に昇格圏内の2位に浮上する。苦しい試合が続くも、終了間際の失点という課題を見事に克服したのがこの時期だ。
「東邦チタニウム戦の戦い方が、その後の4連勝につながってきているのは間違いないと思います」
この頃になると、スタメンや交代選手、交代タイミングが固定されてきた。
「最終的にはある程度メンバーが固定されていました。でも、この時にメンバー外になった選手たちも、ケガ人がいた時に代わりに活躍してつないでくれたから最終的に2位まで上がれたんです。彼らの貢献がなければ今はない。そういう意味では、本当に全員でここまでつないできました。もっと言えば、福西(崇史)さん、島岡(健太)さんと、これまでの監督からサッカーを継続し、積み上げてきたことが今につながっている。今年一年、僕がどうこうしたからということではないと思うんです」
上手くいかない時期もあった。それでもやるべきことを継続し、みんなでつないできたことが、最後の勝負どころでの4連勝を導いた。シーズン中に成長しながら、終盤に結果を出す。この傾向は島岡監督が率いた昨シーズンと重なる。
「チームが成長した感覚はあります。結果で見えない部分も含めて。日常からしっかりやり切ることを継続してきたことで、一つひとつの精度やスピードは上がりましたし、チームに“負けない雰囲気”が出てきました。もちろん勝負事はやってみないと分かりませんが、勝負がどう転ぶか分からない不確定要素は、シーズン最初の頃に比べれば間違いなく減りました」
継続とつながり。これを徹底したことでもたらされた、関東サッカーリーグ2部2位という結果。そして目標である1部昇格に向けあと1勝。前例のない一発勝負の入替戦に臨む指揮官の思考を、第2回のインタビューで語ってもらう。
取材・文●伊藤 亮
※第2回に続く。次回は12月21日(火)に公開します。
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