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【消えた逸材】プロデビューから2年弱でドイツ代表のレギュラーに。21歳でバイエルン入りした左SBのその後のキャリアは…

カテゴリ:連載・コラム

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2021年10月31日

27歳の若さで引退し、その後は…

バイエルンから移籍したビーレフェルトで4年間プレーし、現役生活に終止符を打った。(C)Getty Images

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 バイエルン1年目、左SBのレギュラーであるビセンテ・リザラズから「多くを学びたい」と意気込むも、その98年ワールドカップ優勝メンバーの牙城を崩せず、ブンデスリーガでわずか8試合の出場に終わる。

 太ももの怪我に加え、ウイルス性の感染症を患うなどコンディション調整に苦しんだラウは、ひとつの目標だったEURO04出場を逃してもいる。

 気持ちも新たに臨んだ2年目は、リザラズ退団に伴うレギュラー奪取のチャンスが到来。だが、フェリックス・マガト新監督の信頼をつかめず、現バイエルンSDであるハサン・サリハミジッチのバックアッパーに甘んじた。

 この時にヴォルフスブルク時代の恩師、ヴォルフガンク・ヴォルフ率いるニュルンベルクから誘いを受けるも、ラウはヘーネスにバイエルンでの挑戦継続を伝えたという。
 
 しかし、その冬の移籍市場でリザラズが再加入すると、自身はセカンドチーム送りに。そして4月には負傷離脱と試練が続いた。

 一方、シュツットガルトではある若手が躍動。自身と入れ替わるようにして武者修行に出ていた2歳下の左SB、フィリップ・ラームが目覚ましい成長を遂げていたのだ。その逸材が復帰した05年夏、チームの構想から漏れたラウはビーレフェルトに新天地を求めた。

 再起を期しての移籍だったが、左膝の怪我などもあり、バイエルンとドイツ代表で期待された逸材が輝きを取り戻すことはなかった。

 そして08-09シーズン終了後、27歳の若さで現役を引退。高校時代に考えていたもうひとつの進路、大学へと進学し、現在は小中高一貫校の体育および生物学の教員を務めている。

文●遠藤孝輔

※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年10月21日号より転載
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