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【消えた逸材】プロデビューから2年弱でドイツ代表のレギュラーに。21歳でバイエルン入りした左SBのその後のキャリアは…

カテゴリ:連載・コラム

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2021年10月31日

ヘーネスからの直電でバイエルン移籍を決断

一時は定位置を掴んだドイツ代表では7キャップに留まった。(C)Getty Images

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トビアス・ラウ(DF/元ドイツ代表)
■生年月日/1981年12月31日
■身長・体重/177センチ・69キロ


 いまからちょうど20年前の2001-02シーズン、19歳の左サイドバックがブンデスリーガにデビューした。ドイツ・サッカーのオールドファンはよく覚えているかもしれない。後にドイツ代表で7キャップを刻むことになるレフティーのトビアス・ラウだ。

 当時3部のブラウンシュバイクからヴォルフスブルクに加入したラウは、そのデビューシーズンに22試合に出場。持ち前の俊敏な動きや質の高いクロスを武器に、4アシストをマークした。

 続く02-03シーズンは不動の左SB/ウイングバックとなり、国内屈指の有望株として注目を集めるようになる。運命の電話が鳴ったのは、まさにその頃だ。02年12月4日、自身の携帯電話をとった恋人のエルザさんからこう告げられたという。

「バイエルン訛りのヘーネスさんから」
 
 そう、当時バイエルンのGMだったウリ・ヘーネスから直電の勧誘を受けたのだ。ラウはすぐに心を決めた。04年6月末までヴォルフスブルクとの契約を残していたが、ドイツ人フットボーラーならほぼ全員が憧れるクラブからの誘いを断れるはずがなく、02-03シーズン終了後のバイエルン加入を決意したという。

 プロデビューから1年半でバイエルン移籍内定をつかんだラウは、その2か月後にドイツ代表デビューを飾る。そして世代交代を推し進めるルディ・フェラー監督の意向もあり、すぐに左SBの定位置を確保すると、03年6月のカナダ戦で初得点を記録。

 奇しくも舞台はフォルクスワーゲン・アレーナ(ヴォルフスブルクの本拠地)で、得意の左足で叩き込んだそのゴールが自身を成長させてくれたクラブとファンへの惜別弾となった。

 未来は明るい――。だれもがそう考えたはずだ。しかし、その後のラウを待ち受けていたのは茨の道だった。

【PHOTO】海外番記者・識者が選んだ「ドイツ代表のレジェンド完全格付けTOP10」を厳選ショットで振り返り!
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