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正念場の10月シリーズ、2戦1得点の森保ジャパンはどう点を取るのか… 主軸も自信を覗かせたサウジ攻略法は?

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年10月06日

ゴールを奪うために前線に誰を配置するのか? 浅野、古橋は有効な選択肢になる

クラブでは本領を発揮しきれていない鎌田だが、代表戦での躍動をきっかけに巻き返しを図る。写真:JFA提供

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 長友が言うように、サイドを有効に使いながら、機を見て空いたスペースに飛び出していけば、ゴールに直結する決定機は必ず生まれる。鎌田大地(フランクフルト)も「日本の選手は前に速いし、トランジションの切り替えで前へのスピード感は出せる」と自信を見せていただけに、今回は奪ってからのスピーディな仕掛けを意識的に出していきたいところだ。
 
 そこで勝負の分かれ目になるのが、誰を前線に配置するか。アウェーの難しさや絶対に負けられない重圧を考えると、代表経験豊富な大迫勇也(神戸)を最前線に配置し、2列目に代表実績のある堂安律(PSV)、鎌田、南野拓実(リバプール)を並べる形が無難なスタートだろう。が、スピードで一刺しできる浅野拓磨(ボーフム)か、古橋亨梧(セルティック)のいずれかは頭から使いたいところ。右サイドに堂安ではなく、浅野か古橋を起用する選択肢も有効だろう。

 このうち、古橋はケガから復帰した直後のアバディーン戦の先制弾を見ても分かる通り、ゴールに近い真ん中でプレーさせた方が得点の迫力が増す。となれば、大迫とタテ関係の2トップのような形に置いて、鎌田と南野を2列目でダブルトップ下のようにプレーさせるのも一案かもしれない。

 そのうえで、酒井宏樹(浦和)と長友の両サイドバックが対面に位置するであろうアル・ドサリ、アル・ムワラドといった面々の背後を取り、攻撃に厚みをもたせられれば、古橋のみならず、鎌田や南野にもゴールチャンスが生まれるだろう。

「サッカー選手はひとつの何かでコロっとすぐに変わっちゃう感じ。代表でうまく結果を出せればまたいい方向に変わっていくかもしれない」とクラブで苦しんでいる鎌田も前向きにコメントしていたが、9月シリーズで存在感を出せなかった彼らが得点に絡んでくれれば、チームにも活力が生まれるに違いない。

 これにより、浅野をジョーカーとしてベンチにキープしておくことが可能になる。高温多湿のジェッダでの試合を90分間戦い抜くためには、イザという時に流れを変えられる飛び道具が必要不可欠。日頃から森保監督は選手交代を躊躇しがちだが、今回は気象条件を考慮しながら総力戦で勝負すべき。今季フランス2部で早くも5ゴールと好調のオナイウ阿道(トゥールーズ)らも含め、普段以上に早めにカードを切るつもりで戦った方がベターだ。
 
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