【日本代表】長友は無所属、南野は定位置を奪えず… 気になる主軸たちの実戦感覚は?

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年09月01日

無所属の長友佑都、公式戦出番なしの南野に不安

今シーズンの公式戦ではいまだ出場のない南野。パフォーマンスが気になるところだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 しかしながら、無所属で最終予選に突入する長友佑都、今季開幕から公式戦出番なしの南野拓実(リバプール)の2人はどうしても不安が拭えない。ヴィッセル神戸移籍後2試合に出場しただけの大迫勇也、東京五輪後、移籍問題の渦中にいて8月の新シーズン公式戦に出ていない堂安律(PSV)も万全とは言い切れないのではないか。

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 とりわけ、長友は6月11日のセルビア戦(神戸)から3か月近く実戦から離れている。
「日々のトレーニングはパーソナルコーチと一緒にやっていた。コンディション的にはいい状態だと思っていますが、サッカーの感覚とはまた別問題」と本人もコメントしていただけに、実際の一挙手一投足がどうなのかはフタを開けてみないと分からない。国際Aマッチ125試合という歴代出場2位の記録を持つ左サイドバックには実戦不足を補えるだけの経験値があるのは確かだが、万が一ということもないとは限らない。今回がホーム2連戦ならまだしも、2戦目は灼熱のドーハでの中国戦だ。高いインテンシティを維持しながら合計180分を走り切れるのか否か……。そこは森保一監督と本人がしっかり意思疎通を図りながら判断してほしいところだ。

 南野に関しても、2019年の2次予選で4戦連続ゴールを挙げ、同予選合計7点を叩き出すなど、今の代表の重要な得点源になっている。鎌田と流動的にポジションを変化させながらアタッカー陣の軸を担っているエースナンバー10のパフォーマンスが上がり切っていないとしたら、日本にとっては大きなマイナスだ。プレシーズンに行なわれた7月29日のヘルタ・ベルリン戦でゴールを挙げ、開幕直前の8月9日のオサスナ戦でもロベルト・フィルミーノの得点をアシストするなど結果を残していたため、本人もここまで公式戦でピッチに立てないとは予想していなかったのではないか。

 南野が代表で結果を出していた時を振り返ると、森保ジャパン発足直後の2018年後半はザルツブルクで活躍。2019年後半はザルツブルクでチャンピオンズ・リーグに参戦していた。そして今年前半もレンタル先のサウサンプトンでコンスタントに出番を得ていた。そう考えると、リバプールで塩漬け状態の今、最終予選に挑むのは本人も難しさを覚えるだろう。

 ただ、欧州屈指のビッグクラブに在籍している以上、彼は苦境の乗り越え方を見出さなければいけない。今夏の欧州移籍期間に動きがなかったため、少なくとも来年1月までは環境は変えられない。その状況下で代表に来て即座にフィットし、結果を出していけるようなアプローチ方法を自分なりに模索していくしかない。まずは今回、ゴールという結果を出して、布石を打ってほしいものだ。
 
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