スペインの選手を把握するのは結構大変だった
まず、スペインは基本的に攻撃時はアンカーを置いた4-3-3を採用しており、守備時には10番のダニ・セバージョス選手が前に出て4-4-2のような形で守っていました。
その一方で、攻撃時に流動的に動き、動いた先で守備にはそのまま移行する。ボールがアウトになったら元の配置に戻すというようなことをやっていたので、スペインの選手が誰がどこにいるのかというのを把握するのは結構大変だったと思います。
実際にこの選手は今どこにいるのかと、私も都度都度、確認しないと分からないくらいでした。
自陣からの攻撃ではまず、相手の陣形と狙いをどれだけ戦いながら把握できたのか。今回の試合では、把握するまでの時間が少しかかったイメージがあります。さらに、日本が自陣でバタバタして、せっかくボールを奪ってもすぐに失ってしまうという場面が目立ちました。
当然、試合前にはスカウティングや分析を行なっています。ただ、試合ではその通りにならないこともよくあります。その差異をピッチ上でいち早く判断できるか。それに対してどうすれば自分たちが良くなるのかということを、試合中にコミュニケーションをとって、修正できるかがひとつのポイントです。
前半立ち上がりは、ボランチの遠藤選手、板倉選手が相手フォワードの後ろにいて、ボールを受けようとしていたのですが、それが全然受けられなかった。さらに、せっかく守備で奪っても、3本パスが繋がらないような状態がしばらく続きました。
明らかに自分たちの時間が作れず、試合全体を通してもボールポゼッションが36パーセントしかない。それは、スペインのボール回しが上手いとか、自分たちの守備が上手くいかなかっただけではなくて、自分たちがボールを持った時に、すぐに失ってしまう。これが非常に多く、奪ってから失うまでの時間が非常に短かったというのが一因です。
本番でも、南アフリカ、メキシコ、フランスとそれぞれ分析して臨むのですが、いざ試合となったら、想定外のケースも出てくるかもしれません。そういう時にどこまでピッチ上で修正できるかが課題のひとつです。
その一方で、攻撃時に流動的に動き、動いた先で守備にはそのまま移行する。ボールがアウトになったら元の配置に戻すというようなことをやっていたので、スペインの選手が誰がどこにいるのかというのを把握するのは結構大変だったと思います。
実際にこの選手は今どこにいるのかと、私も都度都度、確認しないと分からないくらいでした。
自陣からの攻撃ではまず、相手の陣形と狙いをどれだけ戦いながら把握できたのか。今回の試合では、把握するまでの時間が少しかかったイメージがあります。さらに、日本が自陣でバタバタして、せっかくボールを奪ってもすぐに失ってしまうという場面が目立ちました。
当然、試合前にはスカウティングや分析を行なっています。ただ、試合ではその通りにならないこともよくあります。その差異をピッチ上でいち早く判断できるか。それに対してどうすれば自分たちが良くなるのかということを、試合中にコミュニケーションをとって、修正できるかがひとつのポイントです。
前半立ち上がりは、ボランチの遠藤選手、板倉選手が相手フォワードの後ろにいて、ボールを受けようとしていたのですが、それが全然受けられなかった。さらに、せっかく守備で奪っても、3本パスが繋がらないような状態がしばらく続きました。
明らかに自分たちの時間が作れず、試合全体を通してもボールポゼッションが36パーセントしかない。それは、スペインのボール回しが上手いとか、自分たちの守備が上手くいかなかっただけではなくて、自分たちがボールを持った時に、すぐに失ってしまう。これが非常に多く、奪ってから失うまでの時間が非常に短かったというのが一因です。
本番でも、南アフリカ、メキシコ、フランスとそれぞれ分析して臨むのですが、いざ試合となったら、想定外のケースも出てくるかもしれません。そういう時にどこまでピッチ上で修正できるかが課題のひとつです。
また、今回は前述のように、いろんな組み合わせをトライしている部分もあって、遠藤選手の相棒に板倉選手を起用しました。板倉選手はどちらかと言うと潰し役でセンターバックもできる守備の選手。これまでの試合で見せていた田中選手とふたりでボールを受けて、散らすという部分が、板倉選手とふたりでは上手くいかない方が時間として長かった。
例えば12分や前半終了間際に、前に出すところがなくて、ゴールキーパーに戻してロングキックを蹴ってしまう場面がありました。ヘディングの強い選手を入れているわけではないので、なるべくならそういうロングキックをするという展開は避けたい。
相手の立ち位置の把握を含めて、ボランチがどうやって顔を出すのが良いのか。まだまだ改善の余地がある部分だとも言えそうです。
もちろん、全部が全部ダメだったのではなくて、相手の配置や陣形、狙いに対して対策も出来ていました。
相手が2トップ気味に守っていることに対して、27分のシーンで遠藤選手が下りて、2センターバックプラス遠藤選手で3バック形成をして、相手の2トップに対して数的優位にして、自分たちの時間を作り出せました。
また、スペインの右サイド、アセンシオ選手は、あまり守備に戻る選手ではなく彼の後ろのところにスペースができて簡単に使える状況もありました。試合前から分かっていた部分で、基本的に左サイドバックの旗手怜央選手を中心に、縦パスを入れたり、久保建英選手がそっちに流れてきてキープしたり。実際に得点もスローインからでしたが、そちらのサイドから生まれました。
相手のウィークポイントを事前の準備と実際のピッチ上の感覚とをマッチできて、ポジティブな部分でした。
例えば12分や前半終了間際に、前に出すところがなくて、ゴールキーパーに戻してロングキックを蹴ってしまう場面がありました。ヘディングの強い選手を入れているわけではないので、なるべくならそういうロングキックをするという展開は避けたい。
相手の立ち位置の把握を含めて、ボランチがどうやって顔を出すのが良いのか。まだまだ改善の余地がある部分だとも言えそうです。
もちろん、全部が全部ダメだったのではなくて、相手の配置や陣形、狙いに対して対策も出来ていました。
相手が2トップ気味に守っていることに対して、27分のシーンで遠藤選手が下りて、2センターバックプラス遠藤選手で3バック形成をして、相手の2トップに対して数的優位にして、自分たちの時間を作り出せました。
また、スペインの右サイド、アセンシオ選手は、あまり守備に戻る選手ではなく彼の後ろのところにスペースができて簡単に使える状況もありました。試合前から分かっていた部分で、基本的に左サイドバックの旗手怜央選手を中心に、縦パスを入れたり、久保建英選手がそっちに流れてきてキープしたり。実際に得点もスローインからでしたが、そちらのサイドから生まれました。
相手のウィークポイントを事前の準備と実際のピッチ上の感覚とをマッチできて、ポジティブな部分でした。